EP4 エーテルスレーブ
其は数分前の事。
北野は東野にまたエーテルルーラーの証拠集めの話をしたら東野はいい加減にしてと怒って北野から別れた、
その後東野は大田の所へ言った。
「…それで痴話喧嘩な感覚で別れたのか?」
「酷いと思わない?」
「酷い酷くは別としてお前ら身勝手過ぎないか?」
流石にぐうの音も出ない、
外で矢鱈五月蝿い声がした。
「何か五月蝿く無いですか?」
「あの迷惑オバサンは証拠写真でお縄なのによ!」
以外にも近隣トラブルが遭った模様。
大田はそう言うと床下の蓋を外して其処からアサルトライフルを出した、
ライフルを手にしたままカーテンを開けるとその風景が…
「エーテルルーラー!」
「こんな所にもかよ!」
窓を開けると大田は躊躇わず引き金を引いた。
撃たれたエーテルスレーブは怯んだと同時に服装が変わりかけたが元に戻った、
「高中のアドバイス通りだな」
エーテルスレーブの近くに光弾が飛んで窓硝子を破壊した、
2人は已む無く外へ出た。
オリエンタルな風景に大田と東野がそのまま立ってた。
「…まさかこんな所へ来ちまうとは」
「…あの大田さんは苦手なのは」
東野が途中で声が出さないので、
「察するな!僕は心霊現象が駄目何だ!!」
「…そうなんですか」
「其よりも東野は何で怖くも感じないんだ?」
「今は落ち着いていましたが昔は男の人は苦手で昔は母が再婚したけどその義父は時々威圧的に成る事もあって。大学でセクハラ教授に抵抗したら退学されて。その後履歴書に短大卒と嘘を書いて就職しようとして本当はそっちを希望していたんですがいざ向かった先で会社が潰れてて結局コンビニでバイト扱いだけどもどうにかでした」
その内容に大田は唖然とした。
因みにそのセクハラ教授はエーテルスレーブとされた、
「…大田さん?大田さん?」
「…ああ」
「何か可笑しいですか?」
「可笑しいも何も壮絶じゃないか!」
「そう言う北野の馬鹿はどんな過去を?」
「あいつは昔高校で酷い虐めに遭って中学の知り合いにも感動の再開からターゲットにされた、家も学校も虐めの理解して貰えなくて。一歩間違ったらハンデを負う身体に成りかけそ為って怪我を負ってな、で結局は警察の介入で助かったそうだ、だからアイツは群れるのを嫌う。少人数で運用出来る店の店員は良い所だろう。隼人の誘いはもっと嬉しく思ったのだろう」
北野の過去を大田から間接的だが知った、
「…所で何処まで続くんでしょう?」
「無制限な訳が無いだろう?」
大田は仕方なく歩く前に、
「念のために言うがこのエアガンはアサルトライフルの形をしている様に連射が出来るんだ。しかも一回だけだが広範囲にBB弾を出せるグレネードランチャーを模したパーツが着いてるんだ、正面ならだいたい当たってしまうだから気を付け無いと東野も巻き込まれるぞ」
その後2人は歩いた。
歩いて数分。
「あの一つ聞いてもいいですか?」
「何だ?」
「隼人をエーテルスレーブにされたエーテルルーラーはどんなのです?」
「ああ…あれか」
大田は何時に無く暗い表情だ。
「もしかして言ってはならな…」
「本人がいない間なら言うが。あの時あの場で隼人と北野が何時も様にエーテルルーラーの情報集めにでたが緑色の百合の花がだとか突然言い出して蔦に巻き付かれてエーテルスレーブにされたそうだ」
「えっ待って?緑色の百合の花なんて」
「存在しない、ソレが正解だ」
だからあの時私が生け垣の上で寝てた際、仇のエーテルルーラーと言ったのは。
「兎に角北野の事も心配な為って来た。探すかここを抜けるかのどちらかしか無い」
「なら私が探しに言って来ますから大田さんは1度家に戻って下さい」
「馬鹿言うな!家にまで広がってるんだぞ!」
「その間に盗難に遭ったらどうするんです!」
最もらしい事を言われた。
大田からアサルトライフルを取り上げて別行動をした、
検討がつかないがそれでも探すしか無いが。カメラが落ちてた事で間違い無く何処かに北野が居る。
「北野!北野!何処なの?北野っー!」
何処に居るか等分からず困った、
すると、
「…え?」
何処かへ走る自分が見えた、
自分で自分を案内されるのは不快だけども、行くしか無い。
自分が最後に行った場所は、
「…ここ北野と痴話喧嘩した所」
其所へ向かうと。
居た、
だが北野の様子が可笑しいその理由が。
「エーテルルーラー!」
カメラに撮影して北野の所へ駆け寄ると様子がおかしい具体的には母親の様なモノを探し求めたと言って良い、
「北野!おいっ!北野!」
「…あっ?ひがしのか?…おれな…さがしもとめたのがやっとあった…あれがそうだと」
「北野!駄目だ!北野!」
そのエーテルルーラーは白を基調とした豪華な和服を着た女の人と言える、
ただ相手は空中に浮いてる。
エーテルスレーブに物理的なダメージで姿が戻った事があった、つまりはエーテルルーラーでも効果が有るかも知れない。
そうなれば。
ここで、
躊躇う、
理由が、
消えた!
アサルトライフル、正確にはアサルトライフルを模したエアガンは数発のBB弾がエーテルルーラー、コードネームは『アマテラス』に命中した。
アマテラスは手で顔を守ろうとしたが、次に東野はアサルトライフル下部のグレネードランチャーから弾を撃った。
多量のBB弾が飛来して顔に命中した、
アマテラスが怯んだ瞬間、東野は立て続けにBB弾を連射した、数発が命中している内に北野の意識が戻った。
「なっ…ここは?」
「戻った…なら逃げるぞ!」
「…えっ?でもこのままか?」
「写真なら撮った!後は逃げるよ!」
2人はそのまま逃げた。
逃げたがまだ風景が東洋的な模様が付いたままだ、
「…で何処まで進めば元の風景に戻るんだ?」
「幾らエーテルルーラーでも領域の範囲に限りがある筈だから出来るだけエーテルルーラーから遠くに行けば…てっ!しまった大田さんが!」
「大田がどうした?」
窓が破壊され泥棒に入られる前に家に戻ると様に言われた。
大田の家。
「此処に有った筈の金庫~金庫は何処だ~?」
「大田!」
「大田さん!」
「全財産を金庫に入れた筈なのに何処に行った~?」
家の中を探すと四角い明かなモノが有った。
「鍵!鍵は!?」
「すまないが東野、鍵は大田しか知らない」
「金庫有りました大田さん!あとは鍵だけです!」
「金庫~」
東野の声が聞こえないかの様に金庫を探してた。
「…まさか大田さんもエーテルスレーブに」
「いや違う。エーテルルーラーには色んな能力を持ってる奴がいて見るものを誤認させたりAからBまでの距離を一気に縮める事も出来るんだよ」
「そんな事が」
「居たんだ、隼人と一緒に居た時は海外で訓練していた兵隊さんと日本に居た俺等とは歩いて行ける距離まで一気に縮められた、あの後あいつ等を何とか帰してやったが」
何時エーテルスレーブかエーテルルーラーに見つかるか分からない中で鍵を見つけた。
その後金庫が開いた。
「急いでバッグに」
2人は金庫の金の殆どをバッグに積めて、
「大田さん有りました逃げます!」
「どこだ~」
「このままじゃ…行くぞ!」
北野は大田を無理矢理引きずり出してソレから逃げた。
周りの風景が変質したものから普通に戻った、
EP4 エーテルスレーブ end
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