EP3 バレット
その日は北野と東野の2人は変質領域に入った先々週の時、本当だったら今週には大田に北野の事を紹介するつもりが前倒し過ぎてしまい空いた部分の事をどうするか?の結果此処に居たのだ。
エーテルルーラーを放置する事は出来ないたった1人のエーテルルーラーを排除する為に一国の軍隊が全滅した情報を鑑みれば間違い無いが、
そもそもエーテルを発見した科学者が違和感を指摘して其で止めれば良かったのだが止めれなかった。そのツケが今と成ってはそうなったのだ…
オリエンタルな風景は何処までも続いていそうで窓は障子に変化して、
道路のアスファルトの色が薄茶色に変化している、
建物の壁も江戸時代までの建物の壁に成ってる、
そう進んで居る内に。
「止まれ!」
そう意思のある警告を言われ2人は一旦は止めて声のする方へ視線を向けた、
「…君達は人形に成ってないのか?」
そう言った男性は着なれた服を着こなしたが肩に下げる鞄の隙間に銃の様な物が覗いた。
「あの…貴方は?」
「僕は高中と言うんだ」
「一体何故私達を呼び止め?」
北野と東野の質問に、
「人形達とその親玉は『バレット』を使って来るからだ」
「…バレット?何です?」
「バレットとは人形達と親玉の攻撃手段だ、しかも飛ばす場所が限定しない」
高中の言う『人形と親玉』はエーテルスレーブとエーテルルーラーの事だろうか?
「とんだお気遣い有り難うございますが高中さんはどうして此処に?」
「僕の妻は人形にされたからだ」
隼人の時と同じだ。
「親玉に会うまでは夫婦中は円満だった、だけどある日。妻は何か隠しる気がした、何日かけて色々探ったら親玉の生み出す空間に足を踏み入れてソレからだ、人形にされたのは」
「…高中さんは一体何が目的で」
「僕の目的は復讐だ!」
ハッキリとおぞましい目的を述べた。
「目的は分かった、そのバレットはどれだけの威力が有るんだ?」
「一種のエネルギー衝撃波の類いでもある為どんな素材でも防げない」
本格的な対策をとって来たのだろう。
3人で話しをしていると建物と建物の間に人が見えた。
オリエンタルな風景に合う容姿をしていた。3人はその人達は何なのか直ぐ分かった。
エーテルスレーブ達は片手を上げて掌を見せると同時に其処から光の弾が生まれて…飛んで来た。
飛んだ瞬間音が出た、
東野と北野は逃げようとしたが高中は逃げなかった、それどころか、鞄から拳銃を取り出したのだ、おまけに銃声もした。
2人が唖然とするのも無理は無いが高中は、
「安心しておけ麻酔弾だ」
倒れたエーテルスレーブは、和服に似た服から元に戻った。
「これって?」
「親玉に因って人形にされた奴らは心から陶酔しているがそれは意識がある間だ、遺体に成るか寝るか気絶かで元に戻るとと分かった」
その時東野が想った事が合った。
ヤタガラスのエーテルルーラーの時、顔写真を撮られた上に顔を攻撃された瞬間取り巻きのエーテルスレーブの服装が戻りかけた事が、
つまりは高中の言ってたやり方はエーテルルーラーにも効くと言う事だ。
だが下手に強力な武器を持ち込んだ反動が大きいのか次から次へとエーテルスレーブが続々と出てきた、
『飛ばす場所が限定しない』
は事実の様で。エーテルスレーブは手を此方に向けずにその直ぐ近くに光りの弾が出てきたのだ、
「くっこんなに多いと親玉が見つからん」
「今は逃げましょう!」
3人は逃げた。
だが行く先々でエーテルスレーブの待ち伏せに遭った。まるで手に取るかの様に見えているのだ、
そんな中T字路の左にエーテルスレーブが待ち伏せてた。高中は躊躇わずに其所に向かった、止めれなかった。
2人がT字路を抜けた直後、
エーテルスレーブに取り囲まれた高中はエーテルスレーブにされた。
エーテルスレーブにされた高中は和服を身に纏い笑いながら拳銃を此方に向けた、
銃口からは銃弾では無く光りの弾が飛んで来た、
2人は逃げたのだが北野は明後日の方向に視線を向けた気がした。
…風景が何時ものに戻り逃げ切れたのを確信した、
「…ハァハァ…はぁー」
「…ふぅふぅ…フゥー」
2人は息を切らした、
逃げた先に公園が有り、其所にあるベンチに座った。
「…しっかし…更に厄介に成ってませんか?…結局…エーテルルーラーもいません…でしたし……」
東野の嘆きに対して北野はカメラを上に向けた、
後日、
北野が撮影したエーテルルーラーの写真が写った。
頭に猫耳、更に猫の尻尾らしきものが見えた、
「…これって?猫のでしょうか?」
「いいや東野。良く見ろ尻尾が2つに別れてる」
「あ」
後にこのエーテルルーラーは『ネコマタ』と名付けられて更には『バレット』の存在も大田に伝えたが肝心のバレットの写真が無い為報酬はネコマタの分しか貰えなかった、しかも顔もハッキリして無いので5万円しか貰えない。
EP3 バレット end
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