第32話  役員会議

「そろそろお時間ですね」

と、三好さんが


ゆっくり出来てはいないお茶時間が過ぎ

まぁ伝えたい事は言えたと思う。


「あっ?三好さん。大森の件はどうですか?」


と、尋ねてみたところ


「あ、それは会議の内容に含まれると思いますよ」


と、ドヤ顔で‥‥‥


「そうですか」


調べは突いたってって事か‥‥‥


じゃ行きますか!








案内された会議室に入って見れば知らない顔ぶれが既に席に就いている


席に案内され着席した所で挨拶を

「皆さん今日はお疲れ様です。宜しくお願いします」

ペコリと頭を下げる


「「「「「「「「「「宜しくお願いします」」」」」」」」」」


さて、何から話しますかね~なんて考えてたら


「あの~会長は?」

誰からかそんな質問が飛んできたが

流石にスルー出来なかったか…


誰も気にしてないと思ったんだけどな~

いちおは会長って事か…


チラリと三好さんを見てみれば、ガン見されてんな‥‥‥

えっ?全員俺注目!?


「えーっと、その…会長は僕の為に車を買うと言い出しまして。それで運転手も募集掛けると言ってまして、恐らく咲夜と一緒に今頃会長室かと‥‥‥」


ほんと何やってんだろうね‥‥‥


はぁ~と深い溜息を発したのは三好さんでした

「何をやっているのでしょうあの人は‥‥‥それで何故車なのですか?」


うん、俺に聞かないでくれると有難いんだが‥‥‥

「あーえっと此処へ来る途中の会話の中で僕も早く免許取ってドライブしたいと言ってしまいまして…そしたら母も咲夜も車の運転は危ないと‥‥‥面目ないです」


と、尻つぼみ気味に現状説明した所ではぁぁ~と、複数のとても深い溜息が聞こえた


「まったく‥‥、でもそうゆう事でしたら仕方がないですね」


えっっ?良いの??

業務放棄だよ?


「では、早瀬さん。会長のお側はあなたに任せます」

「解りました」


三好さんの言葉に早瀬さんが一礼して部屋を出て行った


ふむ流石会長って事か?もしくは居なくても問題無し?

それで良いのかriliKsよ!?


「では改めて宜しくお願いします」

俺の言葉に全員が頷いた


「まず先日の事ですが。特別交流会に参加しましてそ—」

「交流会って冬夜君なんでそんな所に?」

「そうよ何か有ってからじゃ遅いのよ!?」

「何故我々に相談も無く!?」

「社長が女の餌食に…」

「社長が汚された‥‥‥?」


ちょっと待て!

まだ喋ってる最中だぞコラ!

驚愕、困惑、さらにハンカチで目元を拭う人まで居るが、まず最後まで聞けよ!


「とりあえず大丈夫だったから最後まで聞いて!」


その言葉に安心したのか皆さん落ち着こうとしてくれる‥‥‥心配は嬉しいし、全く関係無いとは言わないが、何処で何をしようと俺の勝手じゃね?相談なら家族にしたよ!そして理解も貰ったよ?


「コホン、まぁそこで何人かと知り合いになりまして。そ—」

「知り合いってどうゆう関係!?」

「まさか婚約とか!?」

ザワザワッ!!



‥‥‥‥‥‥

いいから聞け!

ひっぱたくぞお前ら!!

なんで三好さんまでビックリした顔してんの?その顔にビックリだよ!?


「えっとその中に大森化繊の娘さんが居まして、何故か大森代表の事を相談されまして…それで、えっと…三好さん調べはどうなりましたか?」


話進まんから言い切ってやったメンドクサイよお前ら!?


三好さんも我に返ったようだ

「あっはい。何人と知り合ったのか後で聞かせて下さい。で、大森化繊でしたね…えと大森化繊ですがここ数年で少しづつではありますが業績が下降気味でした、でそれを何とかしようとある企業からの依頼で商品開発に力を入れ始めたみたいですね、ですが結果が伴わずその企業は手を引きました、それで現在資金繰りが上手くいって無いようで縮小も検討してるみたいです」


ふむ…誰と知り合ったか逐一報告しろと!?


そして頑張ったがダメだったと‥‥‥


「そうですか…三好さん有難うございます。って事なんですけど、うちで支える事は出来ますか?資金援助とか提携とか…皆さんで検討してくれませんか?素材は文句無いし商品開発が上手く行けばうちにとってもメリットは有るでしょう?」


と、皆の顔色を窺いつつ言葉を投げかけてみたが、皆さん行き成りの話して付いてこれてないね


すると佐々木さんが

「紗香…あなたとう…社長と二人でそんな事してたのね‥‥‥うら…コホン。大森化繊なら支援の価値はあるんじゃない?まぁ金額しだいだけど」


と、肯定的な意見に加藤さんが続く

「良いんじゃないかしら?商品開発?にうちも口出し出来るなら申し分無いし。とう…社長今度相談が有るのですけれど、出来れば二人っきりで」


まぁこの二人は服が作れればなんでもいい!みたいな所あるからな。

だけど、うん、仕事と関係ない話は辞めようね


「私も賛成ですね、今後の期待値を加味しての部分は…今はまだいいでしょう」

三好さんは賛成っと


後は何をどうするかだけど、向こうとも話しない事には始まらないかな…


「具体的には何も決まって無いですけど、とりあえず前向きに検討って事で良いですか?先方との話し合いの場を作らないといけないので。それでは賛成の方は挙手をお願いします」


手を上げながら賛否を求めてみたら全員賛成

まぁ反対が無いのは解ってるけど、言葉に被るよ様に手を上げなくてもいいのよ?


「有難うございます。では先方とのコンタクトをえっと…三好さんお願いします。先ずは顔合わせですかね?連絡先は後ほど教えますね」


優実さんも交えて会食とかなら話弾むんじゃないかな‥‥‥


「解りました。それで…他にはどんな馬の骨と知り合ったのです?」


馬の骨って‥‥‥

今、仕事中!!


「あっ!あたしも気になる!!」


と、加藤さんを皮切りに私も私も等、浮気を問い質す様な視線がたくさん刺さるが…

仕事中だろ!?後でもいいじゃん!!


味方が居ないので抵抗出来ず

「四谷さんと香蓮さんという女性です。お二人とも17歳らしいですね、あっ、大森の娘さんも17歳でした」


でも四谷って多分だけどあの四谷だよね…香蓮さんは知らんけど二人共お嬢様っぽかったし聞いたら教えてくれるかな?


そんな答えに誰かが呟いた

「よつや…?」


「ねぇ冬夜君?よつやってあの四谷?」


「確認はしてないですけど、恐らくあの四谷だと思いますよ」


「じゃー香蓮ってもしかして幻夢社の?」


加藤さんの問いに答え佐々木さんも問いに


「幻夢社…?」

首を傾け質問顔するも


「ほら出版大手の所よ!たしかそこの代表の名前が香蓮だったはず」


へー出版社なんて気にしないしな~

しかし大手の出版社なら仲良くしたい所だな!色々うちにとって都合が良さそうだし


「へ~もしそうなら仲良くしておいて損はないですね」


そう言ってみたが全員が悔しそうな顔をするのは何故に?

特に三人は苦虫を嚙み砕いた様な、佐々木さんなんて唇噛みしめテーブルの上で拳まで‥‥‥?


ん?みんなどうした!?







拙い作品だけど付き合ってくれてありがと(^.^)/~~~

来年も宜しくお願いします


良いお年を~



























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