第31話  役員会

今日は会社にあそ…会議に行く日だ!


準備が終わりリビングへ行くと、咲夜までお出かけ準備を…


「あれ?咲夜もどっか行くの?」

「うん。あたしも会社見学に行こうと思って」

「そっか。でも今日は結構長い時間会社に居ると思うよ?」

「大丈夫。飽きたら先に電車で帰るから」

「そっかぁ、じゃ行こうか!」


いざ出発!

うん

母さんに咲夜。いちいち腕を組まなくても良いと思うんだよね!?


しばらく車を進ませると、だんだんとあちこちから車が増えてきた


「やっぱり朝は混むんだね」

「そうね渋滞酷いと会社まで一時間は掛るかな~」

「そんなに!? やっぱり会社移転して正解だね!」

「そうね~」


移転先の会社までは自転車でも30分位だからね~


「やっぱ車はいいな!俺も早く免許欲しい」

好き勝手あちこち行けるしね


「ダメよ!事故でも起こしたらどうするの!!」

「そうだよお兄ちゃん!危ないよ!!」


えぇ~事故云々は誰しも同じ条件じゃないの?

「俺もドライブしてみたいんだけど?」


「だったら運転手雇いましょ!車も頑丈なの買ってあげるわ!!」

「それなら安心だね!」


何言ってんの?

いや確かに職業運転手の方が安心かも!だけど…

それって何処の御曹司?


「いや、そもそもウチってそんなに余裕あるの?」

そーいや母さんっていくら稼いでるんだろう‥‥‥


「問題無いわ!」


あっそーっすか…


「まさか学校の送り迎えに車使ったりしないよね?」

今まで徒歩だったのに急に車通学とかになったら周りが驚くよ?


「あ!それいいわね、そうしましょ!そうと決まったら早速募集かけないと、車も調べないとね♪」

「お兄ちゃんに似合う車探さないとだね!」

「そうね!」


運転席ならともかく、後部座席が似合う車ってなんだ!?

こうなったこの母娘には何を言っても無駄だろう‥‥‥

さて景色を楽しもうか‥‥‥



株式会社riliKs到着!


「「「「「「「「「「キャャァ~~!」」」」」」」」」」



フロアに入ってみれば結構な人数の黄色い声でお出迎え…仰々しいな

「「「「「お早う御座います。社長!」」」」」

いつものメンバー

佐々木さん、加藤さん、三好さんに早瀬さんが挨拶を

そしてそれに続く多くの人が頭を下げるが

会長は無視でいいのか?


朝らしく爽やかに挨拶をっと

「お早うございます」


無言の沈黙が続く中

「紗香ちゃん お茶お願いね、冬夜君こっちよ」


ふむ…さすが母さん我が道を行く天然

会長職にぴったりだな!?


応接室らしき部屋に案内され中々高級そうなソファーに腰を下ろす。

当然の様に母さんと咲夜が隣に座るそして加藤さんと佐々木さんが向かいに腰を下ろし声を上げる


「この前は娘がお邪魔したみたいね」

「で?どうだった?」


知ってって聞いて来るのか?

それとも確認か?


「あー由華はコツコツやるっぽいので大丈夫かと思いますが、弘美と香奈はえっと‥‥‥すごく頑張らないと」


「あ…」

「やっぱりかぁ~」


まぁ咲夜より学力低いしね


「勉強ってコツ?やりかた?を見つけたら結構スラスライケるんだけど、二人はまだ解って無いっぽいかな?この前も解らない所が解って無い感じだった。だからこのままだと絶対学力上がらないと思うよ」


「「あーそうなんだ」」


がっくり肩を落とすがあなた達が教えるのを拒否してますよね?


「えっと家庭教師でも雇って基礎からとことんやり直した方がいいと思いますよ?あー出来れば由華もコツコツじゃ追い付かない所も有るだろうし・・・」


俺に押し付けられても困るんだよね

いちお俺も受験生だし


「ん~そっか」

「あの子そんなにダメだったか…」

「由華にも必要でしたか‥‥‥」


「あーえっと、三桜受かるの目標にしたらダメでしょ?受かってから付いて行けないじゃ何しに来たの?ってなるでしょ?だから基本からみっちり鍛えてすんなり勉強を受けられる基礎を付けないと駄目だと思うんですよ」


えっと貴方達受験生の母親だよね?

ほんと何してたの?


「えっとちゃんとフォローしてあげればまだ多分間に合うと思うので頑張ってしか言えないですけど」


本人のやる気次第だからね~


「解ったわ!」


「あたしの娘だから怪しいわね~」


「その都度相談はして良いですよね?」


母親だから色々な思いは有るんだろうけども

受験の相談を受験生にするなや!

って言いたい‥‥‥



既に疲れが‥‥‥‥‥














































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る