第10話  入院生活2日目

朝のトラブルがあり

色々有ったが…まぁ良し。


「冬夜君。体の調子はどう?」

聴診器を当てられながら、そう質問してくる明美先生。


「そうですね…今朝は何か付き物が落ちた様なスッキリ感があります。もう退院しても良い位ですね」


ふむ...ほんとに良さそうね。帰ったらお母さんに相談ね...

それにしても、この子ホントに14歳かしら?スッゴイ色気撒き散らしてるよ??

なんか昨日より雰囲気増々なんだけど… もう、目が離せないわ…


「先生?」


おっと、朝からイケナイ気分になりかけたわ...

「こほん 検査結果見て見ないと何とも言えないから、もう少し様子見かしらね」

「そうですか…解りました」



「えっと冬夜君、今日はこれで終わりな訳だけど、すこしお話しない?

お茶くらいなら出すわよ?」


「話?ですか… まぁ時間も在るし大丈夫です。お茶も頂きます。」




「どうぞ」

と、案内された部屋は先生の執務室だった。

「まぁ 座って。 紅茶とコーヒーどっちがいいから?」

「じゃー コーヒーでお願いします」

「わかったわ 少し待ってね」


コーヒーね…どうしましょ?入れ方なんてさっぱりだわ…

取り合えずインスタントは無しね!


「どうぞ」

っと出されたコーヒーはとても濃ゆそうな…

「先生? コーヒー入れたことは?」

豆粕浮いてるし・・・


「その えっと俺が入れましょうか?」

駄目だったらしい…

「ごめんなさい冬夜君 お願いするわ」

「先生もコーヒーで?」

「うん お願い」

恥ずかしい… 出来る女をアピールしたかったのに…

ってかほんと何なのこの子は

男性って家事とかしないわよね!?

「先生 砂糖とミルクはどうします?」

ここは大人ぶらないとね♪

「いらないわ」

「そーですか 俺もブラックなんですよね」

なにそれ! 君ホントに中学生!?


「はい どうぞ 熱いですよ」

「ありがとう 冬夜君」

ふーふーっと一口飲んでみる

旨っ! ナニコレ…今まで飲んでたコーヒーなんて泥水じゃない!

何をどーしたらこんな味に…

「美味しい…冬夜君コーヒー入れるの上手なのね うふふ…」

「いえ、蒸し時間とタイミグさえ掴めば誰でも出来ますよ」

え?そうなの??

インスタントばかりじゃ駄目なのね…


 


「それで 話ってなんですか?」

「あーそうだったわね、今日は他の患者もいないしさっきの診察で今日の仕事終わっちゃったのよ。まぁ~ぶっちゃけ暇なわけ♪」

ほんとにぶっちゃけたなこの人…


「他の看護師たちはなんだかんだ仕事があるから暇とか言えないけどね」

たった二日でだいぶ砕けたなこの人…そのうち朝起きたらおはようとか言ってきそうだな…まぁ咲夜いるから大丈夫だけど。


「ねぇねぇ冬夜君 君って婚約者とか彼女とかって居るの?」

ストレートだなおい!

「いえ、どっちも居ないですよ!」

っと答えた瞬間目が光ったよ!?

「へ、へぇ~冬夜君だったら婚約者とかもう何人も居るのかと思ったわ」

「えっと そうゆう話は全部母が断ってるらしいので…」



え??冬夜君ってフリーなの?この容姿で?

「え?お母さまが断ってるって?」

「ええそうです。仕事仲間とかからの誘いはすべて断ってるみたいですね。 ちなみに《私の冬夜君は絶対に渡しません》らしいです」

あーわかるわーホントこんな息子が居たら絶対にそこらの女なんかに渡したくない!

って事は冬夜君の前にお母さまと仲良くならないとね…




「そろそろお昼ですね、部屋に戻ります コーヒーご馳走様でした」

「もうそんな時間なのね そだ、お昼一緒にどう?」

「いえ 咲夜が待ってますので… お誘い有難うございます」





小姑も居たんだった・・・がんばれわたし!

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