第4話 平川 明美 24歳②
「とりあえず診察台へ!」
「「「「いち、にぃ、さん」」」」
改めて彼の顔を見ればホントにきれいな顔…
思わずウットリ… こんな男性が居たなんて…
さてどうしましょ? 触ってもいいのかしら…?
セクハラにならない?? 写真ならオッケイ??
など考え事をしてたら
「「明美!」」
声に振り返ると母と姉が息を切らして来るではないですか。若干パニックになってる私はアタフタオロオロ…
「何をしているのアナタは!?
すぐに検査室へ!MRI、CT、レントゲンそれから血液検査もよ!」
そんな叱咤に近い指示を母から貰いながら検査室へ連絡。
息を切らした母と姉が診察台をのぞき込む。
「「あら可愛い♡」」
くっ 目がハートかぁ!
よく見れば周りの看護師達も頬に手を当ててウットリ・・・
「こほん。 お母さんに彩ねえ、それにあなた達もいつまで見とれているのかしら?」
自分の事は棚に上げそう注意する私。
諸々検査した結果何処にも異常は見られなかった。一安心…
この時はテンパッテ母と姉を呼んだ事に後悔するとは思はなかった・・・
その夜平川家にて・・・
「明美 あの子私が面倒みるから
アナタは一般病棟の内科にでも移ってちょうだい!」
はっ?
「ちょ お母さん何を言ってるの? あそこは私の管轄でしょ!?」
「そうよお母さんは院長代理でしょ?一人の患者に付くなんてありえないでしょ!? だから 私が付くわ!!」
「何言ってんの彩ねえ
彩ねえだって手術らや検診やらやる事いっぱいあるでしょ!?」
久しぶりの家族の言い合い…
もう何年ぶりかしら…なんか嬉しいわね。
ここは絶対譲らないけど!
たった一人
そうたった一人の男の子の存在が私…いえ 私達の家族がこんなにも張り切る事になるとは思わなかった・・・
『『『冬夜君は譲らない』』』
日ごろの疲れやストレスで家族揃って食卓を囲む事がここ数年無かった…
仕事が終われば友人や看護師達と飲み行く様な毎日…
休日にはひたすら寝て過ごす… それは母も姉も似たような物…
本当久々に笑顔で食卓を囲む夕食を迎えたのである。
話し合いの結果、母と姉は病院代表者として挨拶に出向くとゆう結果になった…
そして担当は私 やったね!
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