ギャグ調人物紹介

 主人公・四葉貴明


 邪神と人間の間をかなりふらふらしていたが、なんだかんだで落ち着いて、なんだかんだで主人公をやってた奴。本人は都会酔いしちゃった。てへ。程度にしか思っていないが。


 戦いにおいて相変わらず初見殺しの酷さとメタ性能を見せ、信仰心と概念に対する必死必殺の一撃を持っていることが発覚した。だが本人的には、人類の築き上げてきた物を消去しかねない【人類人話無形無消】よりも、裏技ではあるが形作る【人類人話具現具象】の方を好んでいる。


 またうっかり半神半人であることを飛鳥にカミングアウトしてしまったが、彼女に邪神でもなく、首席やマネージャーという態と人間の社会に当てはめていた人間でもなく、なんの修飾も肩書もない四葉貴明と肯定され、自己を見つめ直して成長した。


 ◆


 裏主人公・四葉小夜子


 英雄・源義道が急遽現役復帰することになった直接の原因。まだ童女の頃だったからその霊力は怪物的だったため、当時の義道は危うく漏らす寸前だった。


 全く研修に期待していなかったが、貴明が源義道の行いでテンション上げていたので満足。そして最後の砂浜でも悩みの半分が片付いて満足と、実は研修に来れてよかったと思いながら九州を後にした。


 ◆


 熱血主人公・佐伯飛鳥


 悩み、苦悩し、それでも一歩前に進むことが出来る人間。


 尖った才能を持つ者が多い環境故に、秀才止まりというコンプレックスを感じているが、それと同時に、例え届かなくとも努力は止めず諦めない信念を併せ持つ。


 大企業のトップとはいえ、普通の人間の両親との間に生まれながら異能に目覚め、そのため普通の人間と異能者との衝突に心を痛めており、ニュースやその現場を見ると必ず反応してしまっていた。


 普通の人間と異能者の確執、英雄や職員の奮闘、大規模な妖異との戦い、そして因縁との再会と、友人の秘密。一年A組で最も激動の研修生活を送り、それを糧として異能学園に戻ることになる。


 貴明に対してマネと言う単語を外して名前だけで呼んだが、下の名前だけで男を呼ぶのは縁を切った幼馴染以外にはいないため若干照れていた。


 ◆


 真の主人公・源義道


 奈落の落とし穴に落ちず、核地雷を踏まず、糸のような橋を渡り、乱立しまくるフラグの全てを叩き折って、無事に研修を終えた真の主人公。


 まさしく昼行灯極まった英雄であり、一瞬だけ暗黒に覆われかけていた世界に対して強烈な光を発し、自覚はないが世界の終末をこれでもかと遅らせ、黙示録の獣の足を引っ張りまくっていた。


 兄の道房とは違い真の護身とはこういうものだと見せつけ、その兄に対して小夜子の姓が四葉になっていたと事を話そうとしても、急に仕事を思い出したり腹痛を覚えたりで口に出していない。もしその件に付いて電話で話そうものなら、大邪神のセンサーに引っ掛かり、道房の執務室にその大邪神が降臨して、いやあ息子と小夜子ちゃんが結婚したんですよと宣うので、その護身は間接的に兄の命を救っている。


 貴明達の研修終了後は再び元の昼行灯に戻っているのだが、英雄として振る舞い過ぎたせいで職員達の彼を見る目は元通りにならず、生涯現役は避けられないだろう。


 ◆


 元祖主人公・藤宮雄一


 研修中に2回も異能研究所に赴くことになったが、一回でも一年生が行くこと自体が異常であり、その期待の高さが分かるまさに主人公。


 大企業のトップである親と仲が良く、そのため色々教えてもらっているので意外と情報通だった。


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 正統派主人公・橘栞


 能力は尖っているが、名家の生まれであり異能の常識に詳しいため、貴明の周りの人間では最も研修担当に負担を掛けなかっため、研修いい子ちゃんとは彼女のためのタイトルだったかもしれない。


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 追放系主人公・チームゾンビーズ


 研修担当にとって、貴明、小夜子夫妻に次ぐ、もしくは匹敵する貧乏くじ。幸い、研修中に彼らが実戦投入されることは無かったが、研修担当が尊敬する先輩の竹崎に怒鳴り込みに行こうか真剣に悩む程度には、胃にダメージを与えた。


 ◆


 勘違い系主人公・田中健介


 竹崎が、態々九州の戦場に連れて行った腹心だと勘違いされてしまっている。

 だが、英雄・源義道の覇気を受けても、教師として振る舞えるのは並大抵ではないため、なんだかんだ彼も信念のある人間である。


 ◆


 ある意味第一部主人公・パパ


 相変わらず人間同士のことは勝手にやってろのスタンスだが、根が優しいので善人や子供が直接頼めば聞いてくれる。


 実は唐突に変身しようとする子供の時の貴明を何とか抑えたり、貴明がおねしょを誤魔化すために第一形態に変身したところを見てしまった、お隣の村田さんを言いくるめて誤魔化したりなど、結構息子に振り回されていた。尤も、それもいい思い出と笑っており、なんだかんだでいい父親をしていた。


 ちょくちょく別次元から襲来する超越者を始末しており、また、限られた極一部の存在は、パパの存在を薄っすらと感じて即逃げ帰っているため、抑止力として機能していたり、いなかったり。とは言っても宇宙最大の厄であるのには変わらず、今日も竹崎、源道房の胃を脅かし続けている。ゴキブリを食う超特大のアシダカグモみたいなもんである。


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