幕間 運命と時の狭間の仲良し親子

『あっはっはっはっはっはっはっは! 見ーつけた! 見つけた見つけた見つけた! 見つけたぞ! 見つけたぞ! ダチが世話になったみたいだなあ! ああ!? 1年中踏んだんだってなあ! しかもてめえ、運命を超える実験で何人犠牲にした! 100や200じゃ効かねえだろ! このっ! このっ恨みっ……! ああいや、中々大変でしたよ。流石に運命と時の狭間なんか来たことなかったから、さてどうしようかと思ってたんですけど、こういう時こそ親に頼るもんですよね。サンキューパッパ!』


『でへ、でへへへ。マイサンに頼られてパパ幸せ。でへへ。これぞまさに同期の皆が言ってた、子に頼られる幸せって奴だ。でへへ。いやあ、"時間"の所に遊びに行った経験が、思わぬところで役に立った。でへへへへへへ』


『暫く帰って来ねえなこりゃ。まあとにかく、こんな未来、現在、過去が入り混じってしかも運まで絡んでる、訳の分からん空間より、もっと分かりやすい場所にご招待しますよ! 無間地獄って言うんですけ……ど? あれ? し、死んでる……? って、よく見たらなんじゃこりゃ!? 親父ー! 親父ってば!』


『でへへ。うん? どうしたのマイサン?』


『こいつ外側は無事だけど、中身が訳の分からんことになってるんだよ』


『どれどれ? ああ、精神が超急加速して、未来の果ての果てを見たり、過去の宇宙が始まる前の混沌を見たり、かと思えば今に戻って壊れた精神が元に戻ったりを繰り返したせいで、もうどうしようもない位壊れちゃってるね。いやあ、マイサンのお友達は凄い。まさか"時間"が組手で使って来た【時間運命崩壊拳】を使えるなんて。【邪神流柔術捻じれ】で返したけど。ふ、邪神流柔術は無敵だ。しかし、これ戻すのはパパでも大分根気いるなあ。いや、この人あれを見たんなら案外簡単に……そりゃ! ……………無理でした』


『ありゃ……じゃあしゃあない。こいつは放置して壊れた精神のまま、ずっと時間旅行して貰うとして、それならいい機会だ! この狭間を移動して、お姉様との間に出来た未来のマイサンに会いに行くぞ! そりゃ! ……………無理でした』


『ここ入り込むだけなら何とかできるけど、好きに移動するにはマイサンもパパもデカすぎるんだよねえ。まあパパは、概念としてドコにでもいるんだけど』


『じゃあなんとか未来を覗いてくれよ!』


『いやあ、向こうにいた大昔、自分が地球に帰ったか知りたくて未来の自分に繋がろうとしたんだけど、伸ばした意識の糸だけでもデカくて、時空間のあちこちにぶつかっちゃってね。すっ飛んできた"時間"にこっぴどく怒られちゃったんだよねえ』


『むむむ……! 仕方ない。パパとグランパって呼ばれるのは未来にお預けだな。うん? 親父?』


『い、い、言われたああああああああい! グ、グ、グランパって、ジイジって呼ばれたあああああああい!』


『いやちょっ』


『やるか? やっちゃうか? 今の俺ならできるんじゃないか? 根拠は全くないけどいけるんじゃないか?』


『あ、もしもしお袋? 親父が発作起こしちゃってさ。携帯は電波が届かないから、呼びかけて引き取って。うんよろしく』


『はっ!? マイワイフに呼ばれた! 待っててね洋子ー! 今帰るからー!』


『世界の危機は去った。じゃあ俺も帰って、俺とお姉様だけは食らわない、リア充が爆発する新たな呪い、リア呪爆発2を開発しよう。正式名称は、リア呪Mk-2バークハーツだ。それじゃあさん、よい時間旅行を!』

































『俺の目を見ろ! 見せろ! 貴様の記憶を見せるのだ! いやはや、内側覗き込んだ時に分かったけど、まさか逆カバラの悪徳だったとはなあ! お前がこの様ならまあいいと思ったが、よくよく考えたら同じ責任を持ってる奴がいるよなあ! クジャクと蠅、ナヘマーは契約神ごと無間地獄に叩き込んでやったんだ! ならお前さんとこもしないとなあ! さあ記憶を見せるがいい! あれはどこだ!』


『バミューダトライアングルの底に生えた、クリフォトからこぼれた禁断の果実! クムラン洞窟で死海文書と共に見つかったあれ!』







『お前の契約神、バアルが封じられた石板は!』




後書き

運命崩壊拳、リア呪は感想からいただきました!ありがとうございます!

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