設定。ふわっとした世界危険基準

リクエストありましたので、ふわっとしたヤバさ表を乗せておきます!ふわっとした! 



伊能市。

 何故か妖異が出やすい土地で、地価がやたらと安かった。そのため大規模な異能者養成所を建設するに当たって安上がりで、かつ妖異を制圧するための異能者を集められると、一石二鳥で異能学園が建設されることになった。


 1000人以上の学生と、それを教える教員を中心に経済活動が回っており、マジで主要産業の担い手は学生です状態。


 ◆


 世界危険基準


 小さな危険。小鬼。


 世界危険基準の一番下。つまり雑魚。どれくらい雑魚と言うと、完全武装の軍人さん達が、対戦車装備でひいこら言いながら打ち倒せる。勿論銃弾だって効くし、死者も3~4人で収まるぞ! 軍人さんの。民間人の死者? 市街地で出ないことを祈りましょう。


 日本の市街地は浄力のお札を至る所に貼りまくってるので基本大丈夫。基本ね。


 異能の使い方が分かっていない一般入試組は、一年間かけてこいつを倒すことを目標にする。推薦組はほぼ例外なく名家の家業で打倒している、もしくは歴史の浅い家出身でも、打倒出来る能力を持っている。


 日本では餓鬼が該当。人の腕なんか平気で引き千切るので注意しましょう。


 ◆


 少しの危険。少鬼。


 世界危険基準の下から二番目、つまり雑魚。どれくらい雑魚と言うと、まだロシアで異能者の数が足りていなかった時代に、市街地に現れたこいつを倒すために、戦車を引っ張り出して街中で主砲をぶっ放した。


 アメリカでは航空機で爆撃した後に陸上部隊が止めを刺したけど、瀕死ながらも生きてて結構被害が出ちゃったぞ。


 つまりまだ現代兵器は何とか通用する。


 少鬼の中でも下位の訓練符が異能学園推薦組の入学試験に使われボコボコにされたが、実際の少鬼にはお姉様方以外ボコボコにされてしまった。なおその生徒達をボコボコにした少鬼こそ、無限労働地獄に陥っていた蜘蛛君の在りし日の姿である。よかったね蜘蛛君、無限労働地獄から抜け出せて。


 推薦組の一年生は、大体一年間で単独でこの少鬼を打倒することを目指す。それくらいのポテンシャルは皆持ってるので、後衛の浄力者でも二年に上がるころにはムキムキですよ。


 異能学園卒業生からすれば雑魚も雑魚。でも報酬金はちゃんと出るので、出たと聞いたら即始末に駆けつける。


 該当は前記通り強化前の蜘蛛君。推薦組にカサカサと近づいてはペシリとその足で吹き飛ばしていた。主人公も。



 ◆


 普通の危険、もしくは普通に危険。普鬼。


 世界危険基準のほぼ真ん中。つまり普通。どれくらい普通かと言うと、非能力者が打倒しようと思ったら複数台の戦車、戦闘機が連携してひいこら言いながら打倒出来る。大体。近寄ったら戦車でもぶっ壊されるので絶対に近寄らないようにしましょう。


 つまりギリギリ現代兵器が通用する。


 市街地に出ても一番上等な浄力札で家を守れる。勿論高いけど。でも異能市内のはほぼ全部の建築物はこれを貼ってるので大丈夫。大体。


 推薦組二年生は一年かけてこいつの打倒を目指す。爽やかハーレムはもう倒してるんで、彼の才能が分かるというものである。一般組は三年生、もしくは四年生で何とか集団で打倒を目指す。


 該当は不死身性を抜いた鵺状態の猫君。猫君ボコボコにされたけど、戦車とか簡単にひっくり返せるぞ!


 ◆


 大きな危険。大鬼。


 世界危険基準ではこっから完全に別口。現代兵器ではほぼ打倒不可能。アメリカの空母機動艦隊で何とか。なんだけど、このレベルになると高高度の戦闘機や空母でも破壊される可能性があるので心もとない。


 経験を積んだ推薦組は三年生の途中くらいで打倒、一般組は卒業への最終課題。


 単なる浄力札ではもう防ぎようがないので、万が一市街地で出た場合は覚悟しましょう。まあ、そもそもそれほど出現しないので大丈夫でしょう。それほど。年一回くらいは出るかなあ。


 一般組の卒業生は腹を括る、推薦組の卒業生は臨時ボーナスゲット! の扱い。報酬金の金額どれくらいかなあ、1千万の単位でいくと思うけどなあ(底の浅い作者)


 該当、強化前猿君、ゲリラ戦をしない猫君。彼らにミサイル撃ってもケロッとしてるので気を付けましょう。大鬼の時の猿君でも空母機動艦隊のど真ん中で大暴れできます。


 ◆


 非常に危険。非鬼。


 もうここから上は完全に別口。非鬼を単独で倒せる単独者たちでも全く油断しない。隙を見せれば死に直結する。


 非能力者が打倒を考える必要はない。なぜなら不可能であるから。


 一つの国で数年に一回出たらいい方だが、なんか日本とかいう国はその数年に一回どころか、悪い時は年に一回くらいは出る模様。そりゃ単独者が多い訳だ。


 ちなみに初期の弛んだ学園長は、非鬼と対峙するなら気を引き締める必要があった。それが今では……。


 蜘蛛君と言う素晴らしい教官が誕生したので、卒業までに推薦組が集団で打倒するのが目標になった。あくまで目標である。


 県庁所在地がある街クラスでも、対応を間違えると普通に壊滅する。世界を見ると実際いくつか壊滅している。そのため出現が確認されると、国の危機管理センターが設置されて国家が直接動く。


 対応には単独者にベテランのサポート、もしくは名家の一つが総出で対処。蜘蛛君が出来る前に卒業した推薦組の卒業生は、非鬼を甘く見て殉職している者がちらほらいる。


 報酬金は億間違いなし(適当)


 該当。皆さんご存じ蜘蛛君。と言うか蜘蛛君は限りなくその上、特鬼に近いので、下手を打ったら一つの地方が丸々呪いに侵される可能性がある。


 ◆


 特に危険。特鬼。


 人類が現実的に想定している最大の危険。最早雑多な異能者ではどうしようもない。


 対処には単独者が強制招集、名家も仲が悪かろうが連合を組み、経験を積んだ大勢のベテランが単なるサポートに徹する。


 世界で数十年に一度の頻度で出現するが、このクラスは流石の日本でも数十年に一回(あれ?)。一国で確実に対抗できるのは日本とバチカンだけ。それと最近ではイギリス。


 そのため当然のことながら、対処には国連機関である世界危険委員会が主導となり、周辺各国から精鋭たちが派遣される。


 対応が遅れた場合、小国なら再起不可能、大国でも何十年も影響が出てしまう。


 異能学園卒業生でも、経験を積み選び抜かれた者のみが討伐に参加するため推薦組でも一握り。


 討伐した時の報酬金? 数十億とかかな? 知らね。ただ、間違いなく現地の国から国賓として招待されて、勲章の授与は間違いないし、歴史の授業で取り上げられたりメディアから引っ張りだこ。ドキュメンタリー番組も撮られる。


 なおゴリラ学園長は、若い頃に非公式であるが特鬼を単独討伐している。しかも現在はその頃より強い。


 該当。猿君。牛鬼蜘蛛君。箱の中の猫君。身内ばっかりじゃね? この三人? はバチカンに空中投下されても大暴れできる。ただ猫君はカバラの聖人が投入されるとどうしようもない。阿修羅猿君ならカバラの聖人を2程纏めて相手に出来る。カバラの聖人強くね?


 なお牛鬼蜘蛛君の対処を誤った場合、カバラでも下手すりゃ完封されてしまうのは内緒だ……。というか牛鬼蜘蛛君は封印以外手の打ちようがない。今の最盛期ゴリラ相手でも封殺できる。


 ◆


 世界の危険。世鬼。


 項目はあるものの、現実には想定されていない最大の危機。国が滅んで当たり前感覚。アメリカ、ロシアに現れても縦断される。


 歴史上唯一認定されているのはギリシャに現れた現代の人類の怨敵ヒュドラ。ギリシャ軍を蹴散らしNATOを粉砕し、世界中から秘密裏に集められた異能者たちを殺し尽くした。


 対処にはカバラの聖人を全力投入、及び世界各国の最強存在を招集すれば何とかなる。つまり不可能。世界滅亡5秒前で何とか人類が一致団結できるといいですね。核の飽和攻撃? 多分効かないんじゃないかなあ。


 ちなみにゴリラならヒュドラの首を一つは完全に抑え付けられる。ゴリラヤバくね?


 報酬金とか知らないですね。命の心配する方がいいです。と言うか通貨の価値が残っているならよかったじゃん。その方を喜んだらいい。


 該当はヒュドラ以外だと蛇君も。マジで身内ばっかりだな。まあ蛇君はまだ……


 以上終了!




























 ◆


 滅亡の危険。滅鬼。


 現在正式に認定されている滅鬼は存在しません。正式には。


 繰り返します。NO.Xに接触しないでください。見ないでください。話しかけないでください。言葉を聞かないでください。絶対にです。絶対に。


 NO.Xは全人類を呪い殺せます。祟り殺せます。狂死させられます。


 NO.Xは死にません。殺せません。封印できません。


 この言葉を忘れないでください。


 触らぬ神に祟りなし。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る