NO.X

極秘  

極秘

極秘

特A級以上のセキュリティアクセス権限が必要です。

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認証されました。




対象

正式名称不明  対象は自らの事を、唯一名も無き存在と呼称。当レポートではNO.Xと表記する。

NO.Xは平均的な黄色人種の外見をしている40歳くらいの男性で黒髪黒目です。


世界危険基準 

特に危険


対処マニュアル 

対象と絶対に接触しない事。

対象から最低限10㎞の距離を保ち、望遠装備で常に監視をする事。

対象が農作業以外の特異的行動を起こした場合、すぐさま対策本部に連絡を入れる事。

対象が■■村を離れようとした場合、即座に付近に待機中の専門特殊部隊"呪い払い"を投入し、対象の逃亡を阻止する事。

対象の逃亡阻止に失敗した場合、単独者を投入して対象の完全消滅を実行する事。


概要 NO.Xは19■■年に、我が国の特殊機関"巫女の目"の報告により初めて確認されました。"巫女の目"の報告では、■■県■■市にて大規模な呪術的存在を感知したというもので、政府はこの報告を受け調査を開始。■■県■■市で祈祷師として活動しようとしていたNO.Xと初接触しました。接触に成功した調査員■ ■■はNO.Xに対して金銭、住居を提供する代わりに調査をさせて欲しいと提案。NO.Xはこれを了承し調査施設乙に移送されました。

調査の結果NO.Xは、強力な呪力で人間を模倣している怪異であると判明しましたが、NO.Xが非常に理性的であった事と、調査中に対抗手段が確立した事により、NO.Xの要望を許可し、限定的に解放されて現在は■■県■■村で農作業に従事しています。



音声ログ


NO.X・ああ博士おはようございます!


■■・今日の気分はどうですか?


NO.X・いやあ最高ですね! 何と言っても人とまともに話が出来るのが嬉しい! 抹消済み とはちょっとこう、会話と言うかお喋りですからね!


■■・それは良かった。しかし、人とあまり会話をしなかったのですか?


NO.X・ええ、ええ。長い事独りぼっちでしたから!


■■・それはなぜです?


NO.X・ははは。まあこういう存在ですから自分から遠慮してたと言うか。


■■・なるほど。つまり抹消済み は例外なんですね?


NO.X・まあそうですね。しかし 抹消済み も本当は正当な権利を持つなんてことが無い方がよかった。


■■・正当な権利?


NO.X・ああそうですそうです。正当な権利。


■■・それはどういった意味ですか?


NO.X・ああそうですよね! 何のことか分かりませんよね! 復讐ですよ復讐。復讐の正当な権利。


■■・復讐の正当な権利? 抹消済み が?


NO.X・そうです! はあ……まあよくある虐待と言う奴ですよ。叔父からね。うんざりだ。そんな権利そもそも発生する事が間違ってる。勿論俺自身もいない方がいい。


■■・質問ですが、その正当な権利は誰が決めているのですか?


NO.X・はははは! 昔よく聞かれたものです! よく私が言うのは、君達は神様の言う事は正当だからって言って王様とか決めてるけど、それって神様の主観だよね? とかですね!


■■・【少しの間】つまりそれはあなたの主観で決めているという事ですか? 正当な復讐の権利を?


NO.X・ざっくり言うとそうですな! でも博士も神様に直接言われたらそれが正しいって思うんじゃありませんか? 完璧な神様なんていないのに、その神様の主観でそうした方がいいって言う単なる意見なのに! でもそれが正当なら、自分がそう言ってもいいでしょう! 主観です!


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管理者権限を認証しました。


対象

正式名称不明  対象は自らの事を、唯一名も無き神と呼称。当レポートでは忌神と表記する。

忌神は平均的な黄色人種の外見をしている40歳くらいの男性で黒髪黒目です。


世界危険基準 

特に危険修正済み 世界の危険修正済み 滅亡の危険


対処マニュアル 

不干渉



概要 忌神は19■■年に、我が国の特殊機関"巫女の目"の報告により初めて確認されました。"巫女の目"の報告では、■■県■■市にて大規模な呪術的存在を感知したというもので、政府はこの報告を受け調査を開始。■■県■■市で祈祷師として活動しようとしていた忌神と初接触しました。接触に成功した調査員■ ■■は忌神に対して金銭、住居を提供する代わりに調査をさせて欲しいと提案。忌神はこれを了承し調査施設乙に移送されました。

調査の結果忌神は、人間を模倣している人智を超えた超強力な呪力を持つ神、もしくはそれに類似する存在であると判明しました。能力はありとあらゆる呪いを対象に行える事。勿論死も含まれています。そして解呪も防ぐことも不可能です。


現在は忌神が 削除済み の情操教育にあまり良くないと調査施設乙を去ってから、我々も接触を断っています。信じて下さい。我々はこの忌神に対してありとあらゆる手段を講じて来ました。本当にありとあらゆるです。ですが全て失敗しました。極秘裏に招集された全ての単独者も敗北しました。■■家を筆頭にした名家連合も敗北しました。神仏の残した遺物も効果がありませんでした。残されているのは核攻撃だけです。でもそれすら効果が無かったら我々はどうしたらいいのですか?

このレポートを読んでいる者へ。忌神の存在を世界に知られるわけにはいきません。知られれば何としてでも処理しようと思うでしょう。恐らく全人類を呪い殺せる相手なのにです。そして万が一忌神と接触が必要な場合は、必ずこの言葉を思い出してください。触らぬ神に祟りなし。


音声ログ


■■・あなたはつまり、そう言った観点でご自分が神だと?


忌神・え? いやいや! 最初のころは自称もしてませんでしたよ? そう言うのは同期の方がよっぽど合ってましたから。ただ、そうですね。人類が生まれて500年位経った頃かな? 段々俺も祀られ始めたんですよ。ドマイナーでしたがね! ははは!


■■・少し待ってください。基本的な事を聞き忘れていたのですが、今の年齢はおいくつですか?


忌神・さて、60億? 70億? 100億は行って無いと思いますが。いやあ年寄りだ! ははは!


■■・それは、本当のことですか?


忌神・勿論ですよ! この地球ではありませんが、同期が星1つ作り出した頃から存在してますからね! まあそれ以前もちょっとありましたが。20年位。


■■・【大きな間】それでその、あなたは、どんな役割を?


忌神・ははは! そっちでの役割はありませんでした! 同期から生暖かい目で見られてましたけどね! むしろ後輩達の方が役割があったくらいですよ! ああ話を戻します。まあ今でこそ復讐代行なんてやってますが、最初はもっと単純でしたよ。恨みです。単純でしょ? そんでそっから呪いあれ。ああ呪いで思い出しました。俺をコントロールしようと 抹消済み に手を出そうとしている 抹消済み に止める様言って貰えませんか? 昔っからどうも勘違いしてらっしゃる方が多いんですが、まあ復讐だからでしょうね。事が起こる前から呪えるんですわ。お願いしますね。


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