第10話

この日は結局。


真島センセとサシの授業はできなくて。

ユーコが俺をずうっと見張っていた。

真島センセがお手洗いに立ったときも、


「センセの揺れる胸にデレデレすんじゃないわよ!」


「勉強に集中しなさい!」


と滅茶苦茶睨まれた。


「あーあ。俺の唯一の楽しみが、

お前が生徒として参加したお陰でなくなったよ。まるで、拷問だよ」


「バカッ!」


ユーコに頭を叩かれて、

俺はタジタジだった。


そして、遂に。

俺はセンセと少しもイチャイチャできないままに俺は真島センセとお別れの日が来ることになった。


次の週、

センセは悲しい報告を俺にした。


「実はね、私、もう指導できないの」


「そんな...」と俺が取り乱しているのに、


「え、そうなんですか?」とどこ吹く風の

ユーコ。


「な、なんでですか!?」


「ちょっと、大学内での単位取得のための試験に落ちちゃって。自分の勉強、ガチでやんなきゃいけなくなっちゃって。本当にごめんなさい」


「そんなぁ...!」


「分かりました、真島センセ!

じゃあ、誰か代わりの先生が来てくれたり

するんですか??」


「うん!私と学部違うけど滅茶苦茶イケメンの大学生講師が来るわよ。良かったわね、ユーコさん?」



「わぁ...!!」


ユーコは喜んでいるが、

俺は意気消沈してた。


美人教師が去り、イケメン講師が来るなんて。

俺的に、い、や、だ!



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