第8話


同棲生活は思いのほか、甘々だった。



お嬢様が俺の大好物の肉じゃがを作れるわけがねぇ、と決めてかかっていたが、

ある日の夕飯時に出された肉じゃがは格別だった。


「これ、美味いな...」


俺が食べたのは少し煮崩れしたじゃが芋だったのだが、味が染みていた滅茶美味だった。


「ほんとー!?よかったぁ」


「それねぇ、キタアカリっていう美味しいじゃが芋なの!メークインにしようか迷ったけど、

スーパーで知らないオバさんに聞いたらー、

肉じゃがなら、キタアカリの方がいいかな」って教えてくれてさー!」


「す、すげぇな...」


お嬢様がスーパーで買い物をするという光景は

新鮮だ。買い物カゴ片手にうろうろしてる訳で。


「出汁も頑張ってちゃんととったのよ!!」


「あなたのために、美味しいって言ってもらえるように!!」


お嬢様の女子力は驚異的に上がってた。


それだけじゃない。


夜の勉強も頑張ってやってて、

携帯で大人向け動画を見てるのよとある夜に言われた。


ベッドの中で。


「私、上手くなったでしょ??」


「あ、ああ」


俺はお嬢様にどんどん、骨抜きにされていってる...









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びしょ濡れのイケメンを助けて風呂に入れたらおっぱいついてた→美少女な財閥令嬢で一夜を共にしたら暫く同棲することになった 雲川はるさめ @yukibounokeitai

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