第7話

俺のベッドは。


シングルで狭いのに。



二人、寝転ぶ羽目になっていた。


同棲生活、一週間が過ぎた翌朝。


「私、そろそろ家に帰るね!」

と宣言した。




この間、俺はめちゃくちゃ我慢して手も足も出さなかった。俺的に、自分で自分を褒めてやりてぇ!


「お、おう、よく決心してくれたな」


「でもね、18歳になったら、戻ってくるね。

今、17歳と11ヶ月目だから、あと、約一ヶ月後、

また来るわ。あなたの花嫁として」


「え?」


「茶道も、お着物も、女らしくすることも

頑張る!私ね、女らしくなってかえってくるから!



「あ、いや、俺は貧乏な家の子でだな...。

俺と結婚なんて、お父様が認めないだろ...」


「絶対、認めさせてやるわ。

だって、大学、東大でしょ!!頭いいんでしょ??

お父様の跡を継いで、敏腕、経営者に

なればいいわ!」


「いやいやいや、待て待て!話がはええよ!」


俺の言う事など、全く聞かず、

彼女は俺の家を頭を下げて出て言った。


「いままでお世話になりました!」



この約一ヶ月後。


お嬢様がオンナっぽくなって帰ってきた。

それも、お父様を引き連れて。


俺は、頭ごなしに

結婚を反対されるのかと覚悟していたが、

その逆だった。


よもや、俺は。


今、嫁と正式に同棲してる。

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