第5話 姫様、それが美徳というものです。

「うっ…、自分の触ればいいじゃん…。お姉様もデカイんだし…。」


「サファイア様は毎晩ゴリラに揉まれてるのですぐに大きくなるとよく仰っているそうですよ?」


「なにそれ!?初耳?」


「専属侍女のラズベリーお姉様からの情報です。あと夜は毎晩激しいそうです、サファイア様の方が。」


「マジかよ( ; ゜Д゜)」


「まあグレゴリニア様も絶倫だそうで、ある意味トレーニングになってるそうですが。」


「うん、もう聞きたくないわ。」


スカーレットはベットに寝転ぶ。


「…今日はピンクのレースか…」


「あに見てんのよ!!だいたい着替え手伝ってるんだから知ってるくせに!!」


「姫様、それが美徳というものです。チラ見せが素晴らしいのです。」


「…ごめん、理解できない…(´-ω-`)」


トントン


「あら、誰かしら?マリア。」


「はい、姫様。」


マリアは確認しにその場を離れる、戻ってくると抱える程の包みを持ってきた。


「こちら姫様がご注文された品でございます、検閲済みで異常はございません。」


「ありがとう、さっそく来たわね。どれどれ?」


「ま、まさか姫様もそういうことに興味が!?で、でしたら私が愛用してる逸材をご紹介しましょう!!」鼻血ブハーッ


「いや、そういんじゃないから。つーか、鼻血吹き出すな。」


「私が買ったのはこれよ、『転生したらサラリーマンになっていた 第35巻』ね。ついに敵対する一流会社の社長と一騎討ちね、今日は徹夜で読むわよ!!」


「ふーん。」


「なによ?その反応。」


「いや、姫様もそういうものに興味があるんですねーと。」


「いいじゃん、学園で流行ってるんだしさー。むしろ国中で流行ってるんだから流行に乗り遅れる訳にはいかないじゃない。」


「さいですか、ですが徹夜は許しません。」


「ぶー、けちー。」

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