第3話 ゴリラ顔なのに繊細な作業とか得意ってどういうこと?

「あー、ヒマねー。マリアなんかない?」


「姫様、ベットの上でお菓子を召し上がらないでください。」


「いーじゃん、後ではらえば寝られるわよ。」


「そういう問題じゃないんですけど…」


「それよか、ゴブリンのその後は?」


「はい、爵位は剥奪。領地は天領とし、一族は全員処刑させました。」


「まあ、テンプレねー。ギャーギャーわめくゴブリンが居なくなって少しは世界がキレイになったでしょう。」


「相変わらずの毒姫ですね。」


「なんか言った?」


「いえ、何も。それよりそろそろお時間ですが。」


「あらそんな時間なのね、ではお着替えして行きましょうか。」


城内兵士訓練場にて


「グレゴリニア将軍、本日はよろしくお願いいたします!!(*`・ω・)ゞ」


「おう、姫様。今日も元気だな、はーっはっは。とりあえず走ってきてアップしてこい、その後模擬戦すっからな。」


彼はグレゴリニア・マッスル将軍、生まれは伯爵の長男で代々ゴリラみたいな顔と筋肉でこの国の軍事担当だ。

趣味はお菓子作りでプロも顔負けである、ゴリラ顔なのに繊細な作業とか得意ってどういうこと?


場内一周300メートルの距離を軽く2周し、兵士や騎士の中に入り軽い打ち合いをしその後試合形式の模擬戦を行う。


やっぱり運動は楽しい、でもずっと動き続けるのはイヤね。14歳の頃のサバイバル訓練は過酷だったし正直二度とやりたくないわね。


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