第2話 バラバラにして畑に埋めた方がいいんじゃね?
「おー、これはこれはスカーレット様。ご機嫌うるわしゅう。」
「ごきげんよう、ヴォルティス叔父様。お待たせして申し訳ありませんわ。」
「はっはっは、なんのなんのこの世の天使のご尊顔を拝見出来るなら何時でもお待ち申し上げる所存ですぞ!!」
以下心の会話
…うえっ、なんだろう?すっぱいような苦いような、空気が腐り始めた感覚…。
ちょ、マリア換気してちょーだい!!
姫様やればできるんですね、ほんと素の姫様見たらゴブリン何て言うのかしら?
確かにこの部屋変な臭いですわ、調度品に臭いが染み付いたらゴブリンに請求しておきましょう。
とりあえず窓を開けて風魔法で空気循環しますね。
「ふぅー、叔父様少し暑うございません?マリアお願い。」
「かしこまりました、少し空気の入れ換えも致しましょう。」
「ふむ、ワシは調度いい具合なのだがなぁ。それよりも姫様、そろそろいいお相手は見つかりましたかな?」
心の声
うわー、セクハラじゃん。6番目だけど一国の姫に向かって何言ってんの?ゴブリン風情が。バラバラにして畑に埋めた方がいいんじゃね?
姫様、大地が汚染されます。せめて遥か天空に飛ばすか他の世界に封印した方が都合がいいかと?
「いえ、婚約についてはお父様にお任せしておりますし。将来他の国も見てみたいので冒険者になりたいと思っておりますので今は婚約は考えておりません。」
「それはそれは素ばらしいですな、しかし姫様は学園きっての秀才であり、騎士訓練にも参加される文武両道にして。国内でも積極的に奉仕活動されている素晴らしいお方。
ゆくゆくは我が領にて素晴らしい手腕を披露していただきたいのですがな。」
心の声
いや、あんたんとこの領地没落寸前じゃん。
重税、横領、脱税、奴隷の売買、さらには気に入った女はあらゆる手段で手に入れ飽きたら捨てるっていうのは調べてるんですけど。
既に証拠は押さえていつでもあんたの爵位を剥奪するんだけどそろそろかしらね?
姫様現在影の者からすべての手筈は整ったと国王様から指示がまいりました。
あら、それならさっさと始めることに致しましょう。
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