小指の爪

 私の足の小指の爪は二つに割れている。

 ちょど真っ二つではなく八分の一ぐらいの割合だ。

 どうして割れてしまったかはもう記憶にはない。

 もともと小指の爪が小さいので本当にちょびっとだけはえているのだが、その爪が厄介である。


 小さすぎて肉側なのでうまく爪切りが入らない、でも割けているところに靴下の糸がからまると、しっかりと私に痛みを訴えてくる。

 だいぶ前に一度風呂でふやかしたところをぐるぐると回転させてねじり取ったことがある、それでもう大丈夫だと思っていたのにまたのびてきた。どうせのびるなら、ちゃんと一枚の爪として伸びてきてくれればいいのに、やはりさけたまま別の爪として伸びてくる。

 きっと根元で一部の爪を伸ばす部分が死んでいるのだろう、どうせならねじ切ったところは全て死んでくれ。


 伸びるたびに痛いし、だんだん体も固くなってきたので、爪をねじ切るため小指を見る姿勢もしんどい。

 爪も小さいので、よく見えない。

 でも確かに存在する。


 ピンセットでもつまむことができず、爪切りもハサミも入り込めない、でも糸くずはからまる。なんともやっかいな爪である。

 もう少し伸ばしてつまんでねじ切れるほどになるまで絆創膏で靴下の糸に絡まないように気を付けないといけないなんて、なんとも情けない。


 同じように爪が割けて伸びてくる人はいるのだろうか。

 地味に辛いことを共有したい。

 (ノД`)・゜・。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る