第33話 塗り変えられた過去。

つぎは羽奈だ!今の時間帯なら

スーパーの、売り切れゴメンの

サンマを狙って要るはず。


高校生龍祐は、羽奈御用達の

スーパーへ急ぐ。


羽奈から14年前の情報を聞き、

携帯を操作して、

飛ぶように出て行った。


目ざとい高校生龍祐が

羽奈発見、

なかなかサンマにこぎつけない

羽奈を見て、

サンマをトングでつかみ、

「羽奈! サンマ何匹?」

と高1羽奈に聞いた。


「え!あ?…?だれ?」


可愛いらしい顔で、キョトン

としている羽奈に龍祐は、


「な•ん•び•き?時間が無いんだ

早くしろ💢💢」

と叉聞いた。



羽奈少し、ビビりながら


「ご、五匹?です‥。あと別に五匹

冷凍用。」


それから高校生龍祐が

「後、なにいるの?」



「セロリ‥。」


「卵」


と高1生羽奈が答えた。



ポンと取り出し、卵を抱え、

セロリをひきぬくと、

サンマを取り上げて、会計を済ませ、羽奈を引っ張って、また

カフェにUターンした。


ビックリした羽奈は空気に、

のまれ何が何だか分からなかったが、普通じゃないと思って

必死に、ついて行った。


羽奈は腕を掴まれながらも、

羽奈を気使いながら走る龍祐、

に優しさを感じていた。


車が来ると庇うように

前に出て歩道橋は、


「大丈夫か?、いけるか?」


と声をかけてくれた。


制服から同じ学校の3年生と分かる。

なぜか、他人に思えなかった。

不思議な感情って本当にあるんだと

思った。

     そして

高校生羽奈が見たものは自分に似た

綺麗な女性と凄くカッコイイ男性と

愛らしい娘だった。



其れよりも増して羽奈の手を

ガッチリと握る

高校生龍祐と、自然と恋人繋ぎを

している自分に凄く驚いた。


ハアハアハア

息が上がるが、高校生龍祐は平気な

ようだ。

高校生羽奈を羽奈が座るように進める。

其処で聞いた話は、


高校生龍祐が未来の夫であること

桃乃が四番目の娘であること


二人は決して離れてはいけないこと、今の家族が消える事を写真を見せながら説明した。


「双子、可愛い!本当に私の子供?

 嬉しい。」

高1羽奈はそういった。


龍祐も「俺達の子なんだな。

4人共可愛いな。」


「そうだよぉ、ねーパパ。」



桃乃はパパにベッタリ

くっついていた。

愛しそうに桃乃を見つめ

大人龍祐は



「うんうん」

と、頷いた。


龍祐は何度も念を押し。

「羽奈は時々意地悪な事言うけど

 愛情でカバーしてくれ。


 俺も女心がまるで分からない。

だから羽奈には随分誤解された

りした。


隠れて泣いたり、するんだ!

お互い!理解しあってくれよ。

俺はずっとずっと羽奈を愛しているし

これからも愛し抜くつもりだ。」



「頼んだぞ、龍祐!! 」




龍祐は高1羽奈に


「困ったら高校生龍祐を頼れ、

いいな。龍祐も自分の未来の妻

なんだ、頼むぞ。

俺達が未来に帰っても何も変わら

ないのを祈ってくれ。」



龍祐はもう高校生羽奈に一目惚れ

していた。

羽奈から離れようとしない。

まさに、まさに龍祐は龍祐だった。

愛情と独占欲丸出しで羽奈を

大事そうに見ていた。


二人は何か、分かる事があるのか

もう夫婦みたくなっていた。



「羽奈を送ってやれよ。

途中陽太に会うから


ちゃんと彼女だと紹介しておけ。

陽太も羽奈に惚れるからちゃんと

見張れよ。


それから奏もだ。」


羽奈は目を丸くして


「実は、付き合ってくれって

 言われてます。」

高1羽奈は戸惑いながら

 答えた。


「俺が断ってやる。」

高校生龍祐が羽奈を引き寄せた。


まんま龍祐なので、大人羽奈は

クスクス笑った。


「龍祐とだったら楽しい青春時代を

 おくれるなぁ」

とうらやましそうに言った。


「俺だからな、間違いないぞ

帰ったら、楽しい思い出ばかりだ

ぞ。」


「龍祐、羽奈は、デートしたことが

ないのよ。だから、

奢ってもらう事とか知らないの。


甘える事を我慢する子なのよ。


遊ぶ事を知らないの、

可愛がってあげてね。


あなたの為なら身を退くし、

1人考えてしまう時もあるの

宜しくね。」



高校生龍祐は


「俺を信じてっいて来ればいいぞ!」



羽奈を引き寄せ優しく見つめ

白い歯で笑った。

羽奈も恥ずかしそうに頷いた。




「そろそろ時間だ。

桃乃、羽奈帰ろう。」龍祐は、

二人を愛おしそうに抱きしめ。



「羽奈、堅いのもいいが龍祐は

間違いなくお前の夫だ。

信じて身を任せろ。


でないと、

俺が、いや龍祐が可哀想だからな。

男には色々事情があるんだよ。


だからたまに、よそ見も

(大人弱奈を気にしながら)したり


・・・しなかったり、な!!な、龍祐」


高校生龍祐は

「俺は羽奈一筋だ!!あんたと違う。」



(いやいや、あんた龍祐だから‥)

羽奈は何いっとんのと言う顔をした。

高1羽奈は龍祐と高校生龍祐を交互に見て、


「浮気しないとわかったなら!

今は合ったばかりだし・・・

もう少し仲良くなったら。」

と恥ずかしそうに言った。


龍祐も、髪をガシガシとかきながら


「龍祐お前に会えてよかったぜ。」


「俺もだ。」

羽奈と羽奈も

「楽しんで龍祐に付いて行きなさいね。」


      「はい。」


「じゃ……


さ…よ》》》》》な…………;




また風景が動き出した。

今度はゆっくりと回るように。


すると奏がお地蔵様に祈っていた。


「羽奈と結婚させて下さい。」


すると龍祐が桃乃に耳打ちした。




桃乃は

「浮気は、よくないよぉ」


と笑いながらいった。


しばらく回ると、陽太が 

お地蔵様に祈っていた。



「羽奈と合わせてください。

大事にしますから。」



「勉強マジメにやれよおぉぉぉ」

また龍祐が桃乃に耳打ちしていた。



またしばらくすると龍祐が祈っていた。

「羽奈に合わせてくれ

嫁にしたいんだ。」


桃乃は「アアアッーパパァァ」

と叫んでいた。



段々世界が近ずいてきたそして気ずくと




パーティーの最中だった。


奏と陽太と龍祐は楽しそうに

ワインを呑んでいた。


奏が「羽奈には

昔こっぴどく振られてたんですよ」



「‥あ、あの」


「嫌だなあ。私には旦那さんになる

人決まってます。」ってね。


「それが龍祐さんと知ったときは

  肝が冷えたよ。」



「そんなんなのか?悪いけど

羽奈に手を出したら会社事潰すからな!」



「だから、冗談には聞こえ

無いんだよ。ねえ羽奈。」


奏は桃乃を抱きながら

楽しそうに言った。



「ははは‥ですよね。」


羽奈は力無く

笑うと龍祐をみた。



陽太も

「お前ら昔から離れないもんな~

     あきないのか?」


と大笑いしていた。


「羽奈に手を出す奴は…わかってん

だろうなぁ…]


デカい声で回りを気にせず

言い放った。


回りの男たちは

「滅相もない。]

と苦笑いをした。




「良し!今日は飲み明かそう。

奏、嫁を呼べ!羽奈、里奈と加奈と

達樹も呼べ

!!家に行くぞ!!」




「桃乃以外は、親父が連れて

帰ったしな!」


食材はあるから男性陣が料理をする

らしい。

満里奈さんもやって来て全員集まり

宴会が始まった。


不思議なことに記憶が残ってるのは

私だけ?


その日を境に龍の指輪も

メスの龍の指輪も、二度と手にする

事がなかった。

子供の頃からお世話していた

お地蔵様の御堂も、

まるで最初から無かったように、

きれいさっぱりなくなっていた。



クリスマスの音楽が流れ、

叉誕生日がやってくる。


何故私だけ記憶が残ったんだろう。

しかしあの三人は凄く中がいい。

あの記憶は要らないものだ

羽奈も心の奥にしめこんで龍祐の

友人として仲良くやって行こう。




またもう一つの記憶もある。


約束通り、龍祐は羽奈を愛し続けて

いるあれからの記憶。


頭の中に水が湧くように染み渡る

あの日からの日々

羽奈は確かに龍祐にこれでもかと

ゆうくらい愛されてきたようだ。


白い牡丹雪がフワフワと舞い落ちる。

そう叉クリスマスが来た。

静かな深々と降る雪を見つめる。


街のイルミネーションも雪で

かすみ聖夜が始まる。



子供達へのプレゼントはサンタ

さんに頼んである。

大龍龍馬サンタさん。


あんなに厳格な義父が、

絶対自分がやりたいと言い張った。


バレ無い自信があるとメイクさんを

呼び出し特殊メイク。


そこまでやるか?


この計画には脱帽。

気が済むまでやればと龍祐も、

あきれ気味。




陽太は里奈と職場結婚をする。


奏には赤ちやんが生まれるそうで

私達にももう一人作れよと言っている。

加奈は外科の先生


(逹樹、龍祐と陽太の親友)

と職場結婚済み、だった。



そして私の指には

クリスマスローズの可愛らしい

デザインの指輪がはまっていた。



柊の白い小さな花が街を香りの

渦に巻き込んで、

またキンモクセイとは、

違って、甘いながらも独特の香りが

鼻を擽る


そして雪が降りまた一つ歳を

重ねる。


「有り難う。凄く嬉しい。」



「今更?それ何年前の指輪だよ?」


そう言って龍祐はユリの花の

デザインされた指輪を叉指に

はめてくれた。誕生日プレゼント、


「羽奈おめでとう。

愛してる」


その夜は疲れ果てる程愛

してくれた。



      ♡♡♡♡♡

あれからの龍祐と羽奈は


家路を急いでいた。

初めて合ったのに将来の

夫と妻なのだからタメ語で話そうと

幾つかの取り決めをした。



お互いの両親に挨拶。

男と又は女と二人きりはX



旅行とかは必ず写メ&動画付き。

浮気は絶対X。



そうして手を繋いで歩いていると

陽太がバイクを銀杏の木に立てかけ

てスマホをスクロールしている姿

が見えた。


「ちょっとこれ持ってて。」


羽奈にサンマとセロリの入った

鶏柄のエコバツグを握らせると、


「ヴアロ~陽太みっけたぞっ!!」


ガッンガッンぶん殴ると襟元を

引き上げてビンタした。



「やめて~

ケンカヤメロッってばっ!!!」


もう一人女の子が止めに入った。

学校帰りの中学生の里奈だった。

「里奈! 」羽奈の声に「お姉~」

走って駆け寄る羽奈に

龍祐を見て「誰知ってる人。」

と聞いた。


「私の彼、龍祐さん。」


カレシィ~?

里奈と陽太は目を丸くして驚いた。

それから龍祐が家に来るようになり、

陽太もついて来るようになった。

勿論羽奈も龍馬に気に入られて

家ぐるみで付き合いが始まった。


なぜか、陽太が里奈に付きっきりで

勉強を教えて交際が始まった。


そのつきあいで、陽太の知り合いも

家に来るようになった。

赤峰達樹、彼はなぜか加奈に

付きっきりで勉強を教えてくれた。

お陰で3人共塾要らず!

そして家族になった。

あの龍のお陰で今は仲良く

暮らしている。

この、二つの記憶を知るのは

羽奈一人?


実はもう一人



桃乃にも残っています。


だけど、夢だょってごまかしている。

あの記憶はいらないものだ。

とても愛されてると感じる。

龍祐で良かった。

ううん!龍祐がいい。


きっとドラゴンがこうゆう実話も

面白いだろうと、よもやま話の

種に記憶を残したのかもしれない。


これからも龍祐と家族に愛を注いで

   生きる。



     私は 大龍羽奈




   お✤し✤ま✤い✤



🐝

読んでいただいてありがとう

ございます。

今大変な時期ですが

皆様お体に気をつけて

元気で乗り切りましょう。

私も頑張って苦手な

うがい薬さんとガラガラと

頑張ります(笑)

手洗いはすきです。





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🐲💕DRAGON の赤い宝石 ルミン @rumiko35211

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