第24話逃げるが勝ちは、嘘っぱち


電話を鳴らしてみる!


三回コールで出た。

「羽奈どこいんだよ。」


「家」


「迎えに行くから帰って来い‥]


「もう、顔みせるな ってたじゃん

 忘れた?ボケた?じいちゃんか?」


「別れるってか? 」


 「はい。」


「あんな痴話喧嘩本気にしたんか。」

   



「した!!  もう龍祐とは

関係ないから、別れたから、

ほっとけ。じゃっ。

サ・イ・ナ・ラ!! 」


「だれがんなこと許したんだよ。」


「ꉂꉂ😆お、ま・え・

龍祐 サン」



「 は? ってか・・・さん付けかよ。

 羽奈は俺の彼女だぞ!?もしもし

 羽奈‥«ブチツ» もしもし羽奈一!!」


「切りやがった。勝手にしろ。

ホント生意気なんだよ‼クソッ」




羽奈の実家に秘書を使い電話を

させる。しかし羽奈はいなかった。


「あいつ‼」


次の日 

プリンセスホテルに電話したら

休んでると言う。

風もかなり吹いている。ゴオーゴオ

と嵐になっていた。

昨日の風とはケタ違い。



.。oOまさか本気じゃないよな。

本当に別れたつもりか?


龍祐は少し不安になって、電話を

かけた。



  「もし‥もし誰、」


すこし疲れた声の羽奈が出た。


「いい加減帰って来い。

 どこにいるんだよ。」


 「もう‥か‥んけい無いよ           ね、«ハアハアハア» 

ほっとい・・・」   


ザワザワと人の気配がする。


「もしもし、この方とお知り合い

ですか?

 倒れているんですけど、

今救急車を呼びましたから‥‥」


龍祐は青くなり急いで教えて貰った病院まで駆けつける。


出て行った儘の服はビニール袋に

入れてありキャリーバックも、

ベッドの横に置いてあった。


「どこにいたんだよ。

ってか風邪ってなんなん?

お前も風邪ひくんか‼」


眠った羽奈の頭を撫でながら、

意地っ張りな羽奈をやれやれと、

可愛く思った。


よくよく考えて見れば

可愛い。羽奈の、妬きもちだ。

許してやるか‼



羽奈が目を覚ますと、龍祐と目

があった。

━━━━バチン━━━━( ꒪Д꒪)ヤバ…

と目をつむったが龍祐には

バレバレだった💦。


龍祐もシレーっとして頭をポリポリ

ベッドの下から見ると龍祐は、

かなりな高身長、白い開け放った

シャツに下から見える

黒いTシャッが色っぽい


『いかんいかん、見た目にだまされ

ンな‼

コイツは私を台風接近にも関わらず

追い出した冷酷な野郎だ‼』


龍祐は羽奈の顔に顔を近ずけて、

ふっと鼻で笑った。


”クソッ”と思って目を瞑ったまま

ムカつきギュッと唇を噛む。


二時間くらい経ったら帰っていいと

言われた。

2人とも黙ったまま2時間経過


無言のまま着替え、キャリーバック

をひきながら病室を出てATMへ

無言直行


龍祐も無言でついてくる。

まだATMが動いていたから支払いは

出来た。龍祐に払わせるのだけは

出来ない。


   「龍祐、先に出て。」

          

パッと振り向き羽奈は、声を掛けた。

龍祐は何で?みたいな顔したが

今はマスコミの、時の人だからと、

言い聞かせて駐車場に行って

もらった。


今日からマンスリーマンションに

契約していたからコッソリ

病院前に横付けされたタクシーで

出た。



龍祐に別れて暮らす事を電話で伝え

た時、怒り狂って叫んでいた。

 


「ふふーんだp(`..-👅-..´)ベーッ

謝るまでゆるさな━━━い💢💢

バウ━━━━━カめ🖕💢‼」




「黙れ( ≖_≖​)👎ほっといて‼

羽奈様をナメんなヨ」



    しかしΣ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

 

どんな手を使ったのか直ぐ場所

割れして契約したばかりの

マンスリーマンション前に龍祐がいた。

早、ストーカー顔負けじゃね。


「鬼ごっこは、終わりだ。

逃げれるとでも思ったのか?」


あのキツい眼差しでひと睨み

🐍に睨まれた🐸💨



「羽奈を手放す程、俺は馬鹿じゃ

ない。」

     


あーあ💦その一言でムカッ。


『まーったく出て行けといったり

帰って来いと言ったり

何様かー』と

言いたいが又怒るとメッチャ面倒臭い



無言の圧力の凄さをマジマジと感じ

ながら・・・


羽奈は項垂れたまま素直に龍祐に

従った。

「勝つわけないし。無駄な抵抗。」

とションボリした。



少し遅い夕食は、蟹を食べさせて

くれた、、いつもより優しくて、

DV気質か?

いやいやDVと、言うならお互い様か?

羽奈もかなり暴れる方


そしてその夜は、恋しくて

たまらなかった龍祐の心臓の音に癒やされ抱かれながらグッスリと眠った。


龍祐は、こんなとこが卑怯なんだよ

飴とムチ


龍祐の温もりは羽奈に愛情を感じさ

せてくれた。


しかし追い出された悔しさもあり、

わざと離れて眠っていたはずなのに

朝になったら龍祐の胸の中にいた。

もう契約したマンションは

諦めたがよさそうだ。


金持ちは金で勝負するのか?。


自分は意地っ張りなんだろうか?


季節とゆうのは容赦なく変わり、

彼氏いない歴のクリスマスは、

幕を閉じ

今年は彼氏アリのクリスマス

誕生日は平和に近付いて来ていた。


またクリスマスソングが流れ街は

プレゼントを選ぶ若者たちが溢れた。


今年こそはHAPPYクリスマスだ‼

ヤッター

今年こそは彼氏ありのクリスマスだ

2人でプレゼント交換

まん丸ホールのクリスマスケーキ

にチキン🦃シャンパン開けて

外にはボタン雪‼


ひゃっほい︎💕︎💕


来るべきクリスマスに備え

羽奈も龍祐へのプレゼントを

探していた。

彼氏へのプレゼントなんて

選ぶのが楽しい。


「なににしょうかなぁ。」


クリスマスと言えば浮気の

二文字にやられていたが、龍祐は

なぜか大丈夫な、気がしていた。


マンションに帰るとスニーカーを

ぬいで重たい袋を下げキッチンへ

直行、明日は龍祐とゆっくりしょう。


大きなブリを一匹購入今日は、

特別‼

油がのって美味しそう。


高校生の時スーパーの大将に

しっこく付きまとい、裁き方を

習った。


腹をきり、内臓を出して  

三枚下ろしにした。かまをたたっ

切り吸い物用に仕分ける。


自分のお腹に注意しながら、

力加減をしながら、なかなかの

重労働だ。


片身を刺身に取り終わったら

骨についた中落ちをスプーンで取る。


その時1人の男性が

入って来た。目が合うなり

龍祐の父親と分かる。

俺様な所とギラリと光る目

高身長にスラリとした身のこなし

そっくりな仕草‼



家族だから鍵は渡してあったのだと

思うけど。


正直ビックリした。


龍祐が年をとったみたいにだけど凄くかっこいい。


羽奈が台所から慌てて出て来ると


彼は困った顔をしてソファに座った。


暖かい御茶を出すと、

重たい口を開いて、

「君も座りなさい。」

と言った。




のっけから警戒されているのは

良く分かった。

ちょっと気まずい風が吹く。



「料理は凄く、美味そうだな。」



 「はい。唯一の取り得です。

  食べませんか?」


羽奈の問いかけを完全に無視して

彼は話を続けた。


「韶祐とはどうゆう付き合い

 ですか?」


 「え?・・・信頼しています。」

悪さして、叱られたチワワのように

羽奈は、真ん丸な目を見せて

龍祐の父親を見た。

     


「龍祐が見合いを断りましてね。

 その理由が、山瀬、和花と

思ってたんですよ。

       🍵(ズズズ)


 和花の父親とは友人でしてね、 

 てっきり和花が龍祐が結婚する

なら死ぬ とか脅かして

だから龍祐は見合いを断ったと

 思ってました。(コトン)

 御茶も煎れるの上手いですね。


      「あ、そうですか?

       良かったです。」


「でもね、内には家政婦さんも

何人も抱え てますし、料理の

上手下手は気にしません。

勿論お茶も美味しくいれてくれま

す。

 言ってる意味わかりますか?」


      「‥‥はい。」


Г和花は金目当てじゃないんですよ。

子供の時から龍祐を好きだったのは

皆知っています。」


    「私もお金目当てじゃあ

     有りません。」

羽奈も鼻っ柱が強いせいか龍祐の

父親の物の言い方にカチン‼

          

ハハハ

「あなたは、こうやって

ここに住んでるじゃないか?

少し、あつかましく見えますが

金目当てでしょう。

違うなんて思えない。


龍祐は優しい所があるし

いい男なのは親としても認めますよ。

誤解されるような態度もとります。


貴方だけを責めてはいない。

誤解される態度をとっている龍祐も

責任は、あります。


ですから、あなたに御願いに

あがったんです。


龍祐に今、養って貰ってるん

だろう? 違いますか?」

       ギロリ

龍祐の父親は、鋭い眼力で羽奈の

口を押さえた。

一瞬で羽奈は、黙ってしまった。


「図星でしょう。」


羽奈は慌てながら弁解した。


「いいえ!私が出すと言っても

怒るんです。だから甘えて

しまっていました。

軽率でした。

今からは折半」

羽奈が言い終わる前に龍祐の父親が

話の腰をおるように激しい

口調で言い放った!



「💢とにかく龍祐は大事な跡取り

何です。

 あなたは、子供でも作って

龍祐を縛ろうと

 思ってるんじゃないでしょぅ

ね。」


     「え?‥‥。子供」


「これもズボシ‥ですか?

なるほどね(笑)」


「違います。そんな事

 思ってません。」


「兎に角!! 龍祐とは別れて下さい

和花が、可哀想と思いませんか?


それじゃあこうしましょう。

貴女の言い値でお金を用意します

何日かしたら、和花が、我が社の

コマーシャルを龍祐とやります。

見に来ますか?


あの子達をよく見て来て下さい。

受付には、話しておきますから。

あの子達は、ピッタリなんです


私も和花が嫁なら嬉しい次第です。


 

引き離すなんて酷な事、辞め

てもらえませんか?


では、撮影が決まったら電話

しましょう。

 うちの社に来て下さい。

 私が御案内します。」




龍祐に良く似たお父様は、多分龍祐

を頼りにしてる。

大事な跡取りを、たらし込んだ女

から、目を覚まさせないとと思

われてるんだろうな。


お父様は静かに「お茶、御馳走様。」


そう言われ帰られた。


見送りも出来ず、羽奈は、

ソファーに座ったまま呆然と

していた。


「知らなかった。CMって?

なんで、‥教えて

くれなか った。」


それは羽奈にとってかなりの

衝撃だった。

何故話してくれなかったんだろう。


仕事の事は確かに、良く分からない。

でも・・・噂の和花との共演。


脱力感が半端なく

ソファーからなかなか立ち上がれ

なかった。


私、彼の愛情を信じてるし誤解

じゃない。ちゃんと愛されてるよね。


まだ帰らない龍祐に聞いて

みたい。


だけど、


彼の気持ちが変わってしまったの

かもしれない。


あんなにいい男だもの女の子は

選り取り見取りだろう。


龍祐は、いい男だもん。

浮気のひとつ、二つ仕方がないの

かも知れない。


でもそれは絶対嫌だ‼

許せない‼

だって、だって龍祐は・・・

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