第18話 後悔は、懺悔しても償われない!


俺は花香を抱いてるうちに羽奈を

抱いている錯覚に落ちていった。

薄暗くなればそれなりに自分を

誤魔化せる物だ。


花香じゃない、羽奈だと羽奈だと

思いこませてる内にそれが錯覚だと

目がさめたのは

背中を、バシ━━━━━ン☄️✋と、

羽奈に叩かれた時だ‥



     最悪だった。


羽奈がいた、羽奈がいたんだ。


キッチンには羽奈のコーヒーが

あった。


ずっといたんだ、最初から見て

いたのか?

浮気を嫌う羽奈には弁解も通じない。

最中を見られた。



以前俺が、オヤジにされたこと

と同じだ。

あれをみて俺はクズになった。


忘れていたよ。所詮

カエルの子はカエルなんだよ。

ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)アハハハあ━━━━━っハハハ

これ、これ、コレが俺ダヨ‼

アハハハハ(≧∇≦)ブヒャヒャヒャ


忘れてたょwww.


花香が、寝室から嬉しそうに出てきた。


俺と羽奈が終わった事を喜んで

いるんだろう。すごく上機嫌で

ウエディングドレスがああだこうだ

結婚式はどうのこうの、良かったな

花香そんなに嬉しいのかよ。



知らなかったよ。


俺の中で何かがブチッとキレた。



気がついたら部屋中メチャクチャ

になっていた。

ハアハアハアハア 暴れ過ぎて息も切れ切れ

終わった。終わったんだよ‼

終わったんだ、花香の服を掴み


「お前の為に、羽奈を失った

 ま•ん•ぞ•く•か•💢!!」


ぶん殴りたい衝動を押さえ

拳がブルブルと、震える‼

どこから出るのか分からない


地を這うような声に、

女はビクッとしていた。


テーブルを投げ、椅子を投げ回した。

ベッドに行き、ふとんをかみきった。

中から羽毛が飛びだして羽だらけに

なった。

俺は腹を抱えて笑っていた。

異様な光景に



    花香は怯え震えていた。


思い出は できたかー!!このメスネコ

お前の我が儘で人生失った。

初めからこうやって花香を

黙らせていたら良かったんだよ


震える声で花香は、言った。

「花香ね、私頑張るから、陽ちゃんの

いいお嫁さんになるから!」

花香の怯えた声が又俺の怒りに

火を付ける。



「ハァ、鏡見ろよ、ドブスお前が

どんなに頑張っても

羽奈の代わりになれるわけねーよ。」


俺は女を追い詰めて、ぺちぺちと

軽く頬を叩いた



今、目の前にいる女が、憎くて憎くて仕方がない。



タクシー呼んで帰れよ。


お前、俺からXXされたく無いだろう。

10数える


は やくキ・エ・ロ

でないと何やるかわかんねえぞ


«がオーがオー»

俺がグレてた頃お前は

近寄らなかったろう。ザマア


だいたい俺はこんなんだよ。

頭おかしいんだ

あの10代の頃イカレてたように

元に戻っただけだ‼

羽奈が 羽奈がいたから,忘れてた


「お前が憎い、忘れるなよ。

    憎い!!


俺は、忘れないからな!!」


ウイスキーをボトルごと取り出し

煽った。ゴクッゴクッゴクッ


もう、ハァーー‼

生きていても何の・・・

楽しみが・・・ あるんだッ💢💥。



羽奈と家庭を持って一軒家に住むんだ。


陽太の頭に浮かんだ羽奈との夢の

生活が試写会の

ように白い穴の開いた壁に写し

出された。


それは心の壊れた陽太にだけ見える幻想。


大型犬を3匹飼って菜園を作る。

果樹園を作り羽奈と子供は六人は

要るな。


羽奈がたまには草取りしてよ‼

って怒るんだ

子供達と、遊びすぎた俺は

子供達と、タヌキ寝入り・・


庭には鳥を飼って放し飼い。


コケ、コケコッコとうるさいんだ。

ー羽、ー羽名前を付ける。

たまには医者連中を呼び

BBQしたりする。


羽奈の友達も呼ぶし


子供達に火のおこし方を

教えるんだ。


凄く賑やかなんだよ。

犬も走り回り子供達も走り回る。

凄く騒がしくて、ゆっくり寝れな

いんだよ。


羽奈がブチギレて

パパが寝れないでしょって凄い

顔で子供達を叱るんだ。


俺はそんな幸せが、欲しかった。

羽奈が良いんだ。


花香お前が欲しいんじゃない!

(✧"✧)




わ一っ終わった

わ一っ終わったんだ!!

わ一っ終わったんだよー!!

叫んでみても収まらない。



羽奈ゴメン!裏切ってゴメン。


ウイスキーを開けた後は

 どうなっていてもいい!

出来たら死んでいたい。



もう、意味も無い。

どうでもいい、生きる意味も無い‼

消えていることを願うよ。




俺は羽奈が命だったんだ

ずっとずっと探して探して探して


探して・・・


やっと見つけたんだよ。



何でアイツなんか抱かなきゃ

いけねーんだよ気持ち悪い。

羽奈を想ったからこそだ。



「おい、お前のなんか、抱き

たくねーよ。できねーブス」



花香の縛りから我にかえれば

羽奈の唇がイチゴ味なら

お前は?おまえは唇は🐸

ヒンヤリペロンペロン気持ち悪い🤮。



完全に俺は何年か前のオレに

戻ってしまった

あの地獄がまた始まる!



何かを忘れる為には

今までを棄てるのが早道なんだよ。



「早く結婚しようぜ。

地獄を見せてやるよ

お前の言うとおり、楽しみだな。

但し



今までの俺じゃない。

以前の、俺なんだがな。

家には帰らない!

お前なんか抱かない!

女友達を渡り歩く

楽しいぞ、何も考えず

遊んで生きるんだから、ハハハハハ


但し、

女はお前意外だ‼


お前の両親にいっとけよ

孫は期待するなってな!

お前とは、もう何にも無しだ。


いゃあ、いい思い出が出来たよ。

アハハアハハアハハアハハ

お前も 大変だな。俺と

地獄を見るんだからな。

そして花香、お前が働いて

俺を養え‼小遣いも忘れるな!

女に使うやつな‼

花香も稼がないとな!、クズの

俺を食わさないとだからな‼

お前が条件出したように俺も結婚の

条件付きだ‼アハハハハ

いい式にしょうぜ!」



暗い闇の中に俺たちの家庭が

ある。

深い地獄の始まりだ‼

アハハハハアーッハハハハ


「きっと楽しいぞ花香‼

地獄は、俺達にピッタリだアハハハハ」


花香はバタバタと逃げ出した。


アハハハハアハハハハアハハハハ

「婚約解消か‼」

ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あはは


       


羽奈はグッスリ俺の胸にスッポリと

収まって眠っていた。



何で陽太の奴、羽奈を裏切るんだよ。

こんなに疲れて可哀想だろう。




ましてや、誕生日だってゆうのにな。





俺は羽奈を離したくなくてずっと

抱いていた、どれくらい経ったのか

身体が軽い事に気がついた。



羽奈?



龍祐ご飯食べてって。

車の外から声をかけてきた。

みるとエプロン姿に、俺の

プレゼントのコートを羽織っていた。



部屋につくとなんてゆうか、

うすい板ばかりの部屋だった。



キチンと整理整頓してあり

花も沢山飾ってあったが道でよく見

るってか殆ど野草じゃね。



ミントやレモングラス

かいわれ、豆苗、切った奴のリサイクル ?


これでなに食わすんだよ。

「これ、」

コートを脱がされ、渡された

女物の半天を着る!

薄い壁にコートをかけると、

少し板が傾いた気がするw。



「羽奈~味噌ある?」

何処からか女の人の声がする。


「あるよ~待ってて。」

当たり前の用に羽奈が応える。



えっ~江戸時代?長家建築。?



止まった俺をクスクス笑いながら

羽奈は味噌を持って出ていった。




[まじか?]



ぶはっ、

「お前料理できんの?ってか食え

るの。?」



「じゃあ、たべない?」


羽奈は湯気が立ち上がった茶碗蒸し、

と、海鮮丼とぬかずけの漬け物を

出して来た。




ゴクッ。「うまそう。」

ふふっ 「羽奈が笑った。」



「羽奈、化粧したときは大人に

見えるけど本当は、可愛いな。」

龍祐は、箸をとり味噌汁を飲み

ポカーンとして一言‼


「美味い。」


「私、厚化粧だったからね!

隣の人の代わりにお店出てただけ

ホントのキャバ嬢じゃないの

ゴメン、嘘ついて‼


お代わりあるよ

いっぱい食べて‼。」


「おう。」


龍祐は豪快に食べて、無理やり

連絡先を携帯に入れて帰って行った。



アイツも御曹司

近寄ると危険だな。羽奈は警戒心を

全開にした。



       



さっき携帯を見たら花香からの着信

の山だった。

ただ事では無いことが着信をみれば

わかる。急いで陽太のマンションに

つくと陽太が倒れていて動かない。



さっきまで暴れていたらしく、

すぐ救急車を呼んだ。



経緯を聞けば、羽奈と話が合った。




あれからずっと暴れていたのか?

俺は、陽太を一人に出来ず

病院に泊まり込む!



大事な友達だからな。



3日目やっと陽太は目を覚ました。

「長い長い夢を見ていたよ。」

諦めたように陽太が呟いた。


「羽奈と別れたのか?」


「別れざる…おえない…かな。

 最悪だよ。」


  「何で他の女に手を出した         んだよ。」



「結納を破棄する為、婚約破棄の条件

だったんだよ。だから、

羽奈と思い込んで抱いた。」




「は!! 肌で違うだろ。思い込      めるわけない。

俺この間抱っこした、羽奈の

肌がすいつくような感じで

  たまらなかった。


お前が一番知っているんだろ陽太?

あんないい女には、

めったに会えないぞ。」



「・・・」


     「どうした?」



「まだキスまでだ。龍祐の方が羽奈

の肌を知っている。」



         「・・・???」



「羽奈は男を知らない。」



     「・・・今時なのにか?」




「羽奈は旦那にすると決めた男

にしか出来ないって言うんだ。


 俺は嬉しかった。だから我慢した。

 卒業式の日に、プロポーズしょうと決めてたんだよ。」



「俺が一番だって言ってくれる

ようになってな、やっと心を手に

入れ た。・・・なのに


 あの日、羽奈はお前にベッタリ

していた。   

俺は彼女の肌にふれたことがない。

抱き締めても服の上からだ、

たまたま風呂上がりに見たんだ。


 ホクロを、可愛いと思って見とれた。



「 ああ‼

それで、羽奈とわかり

   喧嘩打ってきたのか?」




「ああ、百合と言う名は、羽奈の

元カレが浮気したとき、

私は何?と聞いたら、

 そしたら、アストロメリア

(ユリズイセン)と答えたそうだ。

だから百合と名乗って見たらしい。」



 「・・・羽奈は元彼を好きなのか?」



「多分、気持ちはないと思う。」



     「めんどくさいな!」


「その彼は宝生奏だ」


   「・・・あの女たらしの?」



陽太はウンウンと頷きながら

「あいつが、骨抜きになるくらい

羽奈の威力は凄いんだよ。」




「京都に呼び出された時には

 もう結納の席に座らせられ

誰の結納か訳わからず、

パニックのうちに

無理やり話が進んだ。




俺さ、ただポカーンとしてたんだよ。

花香の嬉しそうな顔見たら、

言えなくてだから


パーティーの前に、結婚出来ない

って本当の気持ちを話したんだ。」



「だから条件を出したんだな。     

しかし騙されたな‼    

IC レコーダが落ちていた。

羽奈に聞かせて

浮気をバラすつもりか?

無理やり結婚に押しきる、

   よくある手だよ。」



「ハア~そうなのか?」



  「騙されるなよ。甘いぞ!!女には

   用心しろよ。」


「女は恐いな。龍祐花香には       

 会ったのか?」


「あの子が連絡くれたんだよ

 謝っていたぞ、許してやれと

言いたいが、俺も許せない。

あんなにあばれたから

多分婚約破棄には

なってるぞ…」




「他の女を好きな男と結婚する事

事態が間違いなんだよ

俺は羽奈が好きだと、結婚を

考えてるって伝えていたんだ。


俺も悪かったが、

憎たらしいんだよ。

何でも思い通りになるって思

ってる我儘な女が。」



「羽奈の事はどうするんだよ

しっかり謝れよ。

そして許してもらえばいいだろ。」




「羽奈、毎日確認するんだよ

浮気してないよね!浮気する人って

信じられない。浮気したら別れる。

無理だから。

あの日も、信じていいよね

って。」


     「結納の日か?」



「ああ。

 俺は自信満々に答えたよ。

 浮気なんかしない。

 羽奈だけ。

 お前ひとりがいいんだよ。

 って、合わす顔もない。」


      じゃあ

 「俺が羽奈を、

貰っても良いんだな‼ 」          



「・・・・・・」


  「答えろよ。どうなんだ?」


 「俺がやめてくれと、言え         ばやめてくれるのか?」



「今ならやめれるかも知れない。

 このまま会わなければ・・・な。」



それから俺は陽太がちゃんと生きれ

るように陽太が間違わないように、

見張った。


寂しがり屋の陽太は羽奈と、言う

道標を見つけて将来の方へ歩き

始めていた。


アイツが羽奈を探して、

どんなに愛していたか俺が一番知

っていた。



俺は羽奈より陽太を取った。

男の友情を選んだんだ。


それから陽太は卒業してイギリスへ、

会社を立ち上げて日本を出て行った。

勿論医者にもなるが外国の医療も

勉強するらしい。



あれからは、毎日陽太と生活した。

片時も離れなかった。



あいつは、ほっておくとまたクズに

逆戻りする

寂しさを埋めるために自分を捨てる

俺も陽太を裏切れない。

だからあの日以来羽奈には

会わなかった。



俺はすでに羽奈を愛して

しまっていた。だから会えないんだ。

陽太を裏切れない。




        


時とゆうのはあっという間に過ぎる。

どこかの偉い人が言っていた。

人生は、お釈迦様がまばたきする

一瞬の間だって、だからこそ、楽しんで生きろと。


人の終わりは死だ、しかし

その間は楽しい事がある。

たとへひと握りの幸せだとしても

生きているウチにはかけがえの

ない人に会ったり、それは財産になる。生きているからこその出会い‼


嫌な奴には最小限関わらない

それは疫病神に過ぎないから

会って嫌な気持ちになる時は

疫病神と、思えば避ければいい。


幸せは自分の気持ちで

なんとでもなる。


学校に行きたくなければ行かない

でいい、それは我儘じゃなくて

辛いのは本人で回りの人じゃ無い。


学生ならそれなりに自分で甘えず

何かしらの勉強をして

自分を守る学力をつければいい話

自分を守るのは自分

反抗しても何もならない

そんな暇があったら英単語の

1つも覚えたらいい。


そうやって陽太は前を向き出した。

陽太もようやく道標なしで

歩きだした。






大学卒業して一年私は23に

なっていた。



大手の病院は殆ど陽太絡み

宝生絡み

大龍絡み


就職難の中だけど、バイトならば、

どこにでもはいれた。



しかし薬学部とは無縁な

結婚式場の社員になった。

バイトで勤めていたprincess、hotel

に、バイトで入った時


仕事がなく、バイト暮らしと、

話したら


「募集でてるから受けてみない?」

と言われ受けてみた。

べっに病院勤めしなくても

いいかなぁ

と思つていたから

未練もなくスッパリ諦めた。

そして新しい生活が始まった。



病院関係は、関わりたく無い人が

多過ぎた。


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