第19話 再会は、忘れた頃にやって来る。


羽奈は格安アパートを出て、

ホテルが寮として契約する

マンションに入った。


家賃は半額ホテルが持ってくれる。

前より二万高いけどバス代とか

考えたら、あんまり代わらない。


しかもホテルとは別に働こうと

思えば働ける

なかなか1人者には暮らしやすい

環境だった

そんなとき、宝生財閥系の跡取りの

結婚式披露宴が当ホテルで

執り行われると支配人が

喜び勇んで発表した。


日にちは9月22日


皆喜びの声をあげた。国内外を

問わず多数の出席が有るため、

ほぼ全室が埋まりそうだ。


この日はどうしても休みたい

と思った。


元彼の結婚式に元カノはまずいな。


しかし新社員一年生の羽奈の意見が

通る訳もなく、

かといって理由も言える

訳もなかった。



奏は何回も下見に来たらしいが

会うことは無くその日を迎えた。


高いヒールを履き、髪をアップ

にしてキリッと制服を整える。


鏡で全身をチェックしていっもより

バッチリ化粧をする。


まるで別人の羽奈になった。

みんなが振り返る。しばらく

棒立ちの人もいる。


御親族様に挨拶を済ませる。

あんなによくしてくださった

お父様 さえ羽奈には気づかなかった。

まあ2回しか会った事が無いから

当たり前ではあるか!

気持ちにゆとりさえ出てきた。



「新婦様も、御新郎様もお支度が

 整いました。」


と連絡がスタッフに流れてきた。



      ※奏



seen now where yamatonadeshiko

《今其処で大和撫子を見たよ。》


      where


or beauty of the than Marina?

(満里奈より、美人かい。) 


トムはすごいリアクションで、

興奮していた


I t was a great beauty 。

《凄い美人だったぜ。》


ウィリアムもマークも、見たい

見たいと出ていった。


(満里奈の友人はみんな綺麗だが

あいつ等が連れ立って見に行く

ほどか?)


奏は、苦笑いを浮かべた。


羽奈の事は忘れられないが

父親も歳をとって早く安心したいと

頼み込まれ、ようやく羽奈を

諦め見合いをした。


満里奈は、純粋で朗らかで

思いやりもあり、綺麗な女性だ。

羽奈を思えば何時までも

独身で終わりそうだ。

満里奈は、そんな俺を好きだと

言った。

俺も諦めて羽奈への気持ちを

押さえ込み満里奈と、

生きて行く苦渋の決心をした。


しばらくすると悪友達もやってきた。

花嫁そっちの気で、白百合みたい

だったとか、向日葵みたいだった

とか噂していた。


金屏風の前に満里奈と座る

思いやりがあって優しい満里奈は

白無垢を着て凄く綺麗だった。


満里奈の友人席を眺めて見る。


「なんだ、満里奈の方がとても

綺麗だ。」


マイクが声を拾って会場に流れた。

  「もう、奏さんったら。」

満里奈は初々しく言った。


お色直しで、退場したとき


     ««はっ»»とした。


白百合のような立ち姿で向日葵の

ような笑みで、

満里奈の手を取ったのは・・・



何年も何年も愛して愛した女性

忘れるにも忘れられず

今も愛している女


羽奈、


羽奈は俺を見て、

「本日は、おめでとうございます。」


まるで知らない人のような

態度をとった。


羽奈が俺に返ってくれるなら、

羽奈を連れて逃げ出してもいい。

そう思った。


この際、満里奈の事など

どうてもいい。そう思った。


何かを感じた羽奈は俺に

I t is enviabIe

well is amazing

reIationship

『凄く仲良くて、羨ましいです。』

と言った。

それはもうこれ以上関わらないでと、

言われたようだった。


会場をせわしなく、動き回る羽奈を

目で追いかけた。


「綺麗だ、!羽奈、大人の女に

なったな。」

大人になった羽奈は、美しく

輝いてハツラツとして眩しい。


羽奈、羽奈、羽奈

そう心で話しかけながら。

結婚式は、そっちのけ


このまま諦めきれない。

奏は、昔のような甘い感情ではなく

獲物を狙う虎になっていた。


御宮司なんかに譲るべきでは

なかった。悔やまれる


満里奈とはまだ入籍していない。

そう俺はまだ独身!


結婚式をしても法律上

まだ夫婦じゃない、やり直せる。


男達はみな羽奈を見ている

綺麗だ、本当に愛らしい。


俺の羽奈‼

初めから羽奈は、俺の物だった。



        


奏の結婚式に出れなかった

俺(龍祐)は

とある噂を聞きつけた。


princessホテルに凄い可愛らしい

美人がいるらしいと。


今月見合の為俺は帰国する。

見合なんて口実で羽奈に会いに

行くんだ今度こそ捕まえて離さない。




羽奈が結婚していないのも!

princessホテルに勤めているのも

知っている。



ずっとずっと見張らせてきた。

羽奈が困ったら助けられるように、


いや、本当は虫が付かないように

かもしれない。


ハワイ、イギリス、

ニューヨーク日本料理店を

どんどん増やして会社を大きく

して来た。

今はブームに乗って大繁盛。


世界各国から若いリーダーを集めた。

あれから四年が過ぎていた。

空港からタクシーに乗り

princessホテルに向かう。


途中懐かしい風景に出会う。


そう羽奈のいたアパートだった。

近くをウロウロすると

御堂があった。

中には3体のお地蔵さまが

立っていた。


掃除をしていた白い甚平を着たお

爺さんがこのお地蔵様はの、

1体選んで祈るのじゃ


俺は「知りませんでした。

   ありがとうございます。」


と言って1体1体、お賽銭を上げて

白いお地蔵様に祈った。


「羽奈にあわせてくれ。

    嫁にしたいんだ。」


すると「アアアッーパパァァ」

小さな女の子の声

三歳位の女の子の可愛い声がした。


お爺さんは,あんたに決まった

んだのおホッホッホと、

笑って箒とチリトリを

持って、居なくなった。


しばらくウロウロして久しぶりの

日本を楽しんだ。


「何の事だ。」

お地蔵さんをマジマジと、見つめ

羽奈と、上手く行きますように

と、又一体、一体拝んでその場を

去った。


princessホテルに着くともう

7時を回っていた。

フロントから鍵を受け取り

レストランへ向かおうとしたとき

外国人に女の子がいい寄られていた。




something potronage is my wife

(私の妻に何か御用ですか?)

とワザ間に割ってはいって聞いた。



その女性は‥

「ありがとうございました

たすかりました。」


と他人行儀な挨拶をしてきた。


スローモーションのように

振り返った羽奈は,「あっ!! 」

と声をあげた。



「また合ったな!羽奈

 会いたかったぞ!! 」


噂通りの愛らしさに龍祐は、

また惚れ直した。



「羽奈、今日は一緒に

食事しないか?」


「ごめんなさい、先約があるの?」


龍祐は、不機嫌な素振りで言った。


          「男?」


「‥う‥ん。」


           「誰?」


「・・・ えっ・・と。 」

          「誰?」


「ごめんなさい、ありがとう。

 急ぐから・・・」



気まずそうな受け答え

ハッキリ言わずも男と言う

リアクションは、漏れ漏れ

俺はあとを付けさせ、近くの

公園に車を止め

男女の諍いを聞いていた。



「御願いもう止めてよ…

   あなたは妻帯者なのよ。

何考えて

   いるかなぁ」

必死に男は食い下がる!


「羽奈、まだ満里奈とは入籍して

いない。法の上ではまだ 

夫婦じゃない!!、

俺は独身だよ。 

満里奈には どんな償いもする。

羽奈、俺はずっとずっと君しか

愛してい ないんだ。他の女を愛せ

ないんだ。」


バツタ━━━━━━━━ン‼

車のドアが激しく閉まる音がした。


コツコツコツコツコツコツ

勇ましい足音が聞こえて来る。

羽奈も奏も足音の方へと、

顔をむける。


💢💢Selfishness is also there!

(我が儘もそこまでだ!)

俺は車のドアを激しく閉め二人の

元へ睨みを効かせながら近ずいて


   💢she will be my wife

  (彼女は俺が妻にする)

      諦めろ。

      Give up !,


it's different, she is my girl 💢

彼女は俺の女だ


  💢you have no other wife

お前には別に妻がいるじゃないか

Do you tell her

to be a mistress _

彼女に愛人になれとゆうのか?


道を通る人達はただの

外国人同志の喧嘩と思った用だ、

龍祐は考えて英語で話てるんだろう。


 💢💢 I have not delivered yet

まだ、届は出していない。


💢I'm still single

俺はまだ独身だ。      


  バカだだなぁ

  とっくに出されててるぞ


 You are a fine married person

     お前は立派な妻帯者だ。



奏は信じられないとゆう顔を

していた。


「しばらくは結婚生活を楽しむんだ

な、新婚サンアハハハハ‼。」

龍祐は、羽奈を抱き寄せ車に乗せた。


「もう羽奈に関わるな!

かかわるなら俺が相手だ‼」


薄暗い公園から羽奈を龍祐は

抱き寄せるように車に向かった

大財閥の龍祐に刃向かえない

口惜しさにブルブルと奏は怒りを押さえた。


「どうしたら良いんだ!」



   ««バタン»»

「ありがとう。彼の奥さんに

嫌な思い

 させずにすんだ。」



俺はすぐ車を出させた。


「あんなに暗い公園で会うなんて

羽奈は、バカか?💢💢


 相手は男だぞ、わかってん

だろうな ぁ!

 あ!💢💢


 向こうは捨て身で会いに来てる

んだぞ、

 何されてたか、分かってんの?💢💢


 無防備すぎ。それくらい分かる

年齢じゃないのか‼?💢

あ!あ!あ!」

 しこたま説教したった。


なぜかと言うと腹が立ったから。

俺自身、押さえきれなかった。

ムカついてムカついて!!


まだ収まらない。


「軽率でした。有り難う!!

 あ!!此処でいいです💦。」


羽奈は車をおりた。


静かに頭を下げて、

「龍祐も怖い!」

と言った。


運転していた秘書は苦笑いをして、

「ですね‥今日の社長は・・・

同感です。ハハハ💦」

と呟いた。

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