第12話 裏切りのFinal



さっきまで、奏なしで生きれるのか?

とか好きなのに何で?とか


嫌だ嫌だとか。


不思議と吹き飛んで馬鹿らしく

なった。

裏切りを見てみぬふりしてた。

シャツの口紅からすでに2ヶ月

もう、いいよね。

私は充分苦しんだ!


奏からラインが来ていた。


「クリスマス、忘年会の

プロジェクト任された、

暫く帰れないかもしれない。」


「ふう~ん。そ!!」

とだけ返した。

もうドーでもいい。

私もあの部屋には帰れない!

奏の部屋には行く気などない。


       

幸寿朗や端暮から最近ママから

ライン無いけど、ー花ちゃんの事

バレたか?と聞かれ、

初めて気づいた。


「まさか?( ꒪Д꒪)ヤバ…💦」

バタバタとラインを開くと

羽奈からのメッセージが

入っている事にホーッとする。

しかし


「ふう~ん。そ‼。」だけ?


  「・・・・・・・・・」   


しかも北海道で買った

ロールケーキも

冷蔵庫に手つかずで入ってた。

賞味期限もキレていた。


部屋は綺麗だけど

何日も来た様子も無い。


「バレたな。」

二人は確信を持って頷いた。


「バレ?バレた・・・?

まさか・・・

そんなハズはない。」



俺はガタガタと震えていたらしい。

二人が支えてくれた。


「そんなに好きなのか?

 正直に言えよ。誰だよ。」


   「薬学の、相場羽奈。」


「おっ、お前あの子か?」


「身持ちの固い噂の羽奈ちゃん。?」


「噂?」

奏は不思議そうに顔をあげた。


「あの子、彼氏が入るからって、

合コンにも行かずず、誘いを

ことごとく、 断ってるって  ‥

お前、馬鹿だな!羽奈ちゃんなら

 羨ましがられるレベル。」



「すぐ、一花と、別れろよ。」


「だめだ!一花、フランス旅行楽

しみにしてるし、今は俺も一花と

離れられない

か も‥」


「フランス旅行ってなんだよ。

大学生の分際で‼

二人っきりでか?」

呆れた様子で端暮と幸寿郎も

力が抜けた。


「そりゃー金かかるワ

じゃあ!!羽奈ちやんと別れられる

の か?」



「だめだ。それだけはイヤだ。

 一花にも彼氏がいるし、

お互い本気じゃない‼

最初から割り切った付き合い

だ。」


「俺達には割り切った関係には

見えなかったぞ‼」


「おい、ただのセフレに、

幾らつぎ込んだんだ?!」


       「 6~7」

「なんだ七万か?」

        「6百~7百」


「ハァ~?マジすか!!」


   「羽奈ちやんには?」

奏は首を振った。

「食費は?」



      エ ‥°°;食費?

      

食費って・・・・・💦

ふたりに言われて気ずいた。

食費?生活費?



俺は、羽奈に養われて、貰いながら

一花に湯水のように金を使っていた事に気づいた。


「奏、部屋住まわせてもらってるから生活費は私に出させて‼」

羽奈はそう言って・・・

それから・・・


「このマンションは、父親の

建てたやっだから家賃は

要らないんだよ」


「駄目よ。

まだ私は他人なんだから

甘えられないし・・・」


あ‼だから節約してた・・・

俺・・・



羽奈の作ったメシをゴミ袋に入れて

捨てたのは何回だろう。


羽奈が働いた金なのに、知らなかった。



酷い嘘を一花に会う為に?

なぜそんなことを‥

羽奈が知らない訳がない。


 2人は呆然として黙ってしまった。

  



「バレて、ない事を祈るよ。

お前知らないのか?

羽奈ちゃんを狙ってる奴

なん人もいるんだぞ。」


2人は、溜め息をつきながら呟いた。



「クリスマスが、あのプロジェクト

が終われば、ハッキリさせるよ。

 俺の大仕事なんだ。」


「何言ってる‼

直ぐ一花と別れた方がいい

あんなに一途な羽奈ちゃんなら

俺達は応援したぞ‼」



幸寿朗と端暮から言われた事が

引っ掛かってプロジェクトに

集中出来ない。



思い切って羽奈に連絡してみる。


「羽奈久しぶり。

プロジェクト終わったら

ご飯いこう?何が食べたい?」



 「 ワア嬉しい。じゃ、魚。」


「肉じゃないのか?」


        「うん。魚。」


なんだ、心配して損した。

俺は心底ホッとした

羽奈は、普通だった取り越し苦労

ってヤツだ、力が戻った。




どうしたんだろう奏の奴‼。

今更、思い出したように。


行くわけ無いじゃん。🖕💢

ただプロジェクトが終わるまで、

騙されてあげるだけだよ。


もう奏とは、関係無いじゃん。

立つ鳥跡を濁さず。

退き際を綺麗にするだけだ、気持ちも部屋も。


奏の部屋で、燃えるゴミ


      埋め立てゴミ


      リサイクルゴミ


に分ける。コーヒーカップ、

お湯のみ羽奈の、使った陶器類



新聞紙にくるんで、かなずちで

砕いた。未練が残らないように。


シーツもソファーカバーも洗った。


テレビを拭いていたとき、

龍の指輪がテレビの後ろから、

埃にまみれて出てきた。


羽奈は指輪を握りしめ崩れ落ちた。


はぁ💨

アルバイトをかけ持ちして

お店の店長さんに、しこたまお願い

してようやく買えた 指輪。


エプロンの裾で埃を払って、

除菌のテイシュで綺麗に研いた。


あんなだめ男に渡してゴメンナサイ

男龍のレプリカに謝った。



「ありがとうー。羽奈大事にするよ。」

   

あの日の奏の、本当に嬉しそうな声

が聞こえた。


この指輪のように私への愛情も

消えてしまったんだろうな!


奏が浮気する事ぐらい何で分んな

かったのかなぁ。ハア~

アイツは底無しの女好き

だったじゃん。

   


掃除機をかけて奏の服の整理をする。


シャツは洗ってノリずけして、

アイロンをかける。

これからはあの女性がやるんだろうな。



クローゼットの中に、ブランド

ものの紙バックがあった。


    メッセージが書いてある。


《メリークリスマス。🎅🏻

初めてのクリスマスに

愛を込めて。 一花へ🎁》


は?(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…

ソコは私にくれるんじゃないの?

誕生日なんだから๑`ȏ´๑ムカツク


「クッソォ、馬鹿ね! これで

隠してるつもりか?甘い‼」


「一応、私、二十歳の誕生日だ

けどなぁ

 忘れてしまうほど、のめり込ん

だか?」


もう、私元カノになったんだな。

「彼女そんなにいい女なの?」


私誕プレなんかいらないし

頼まれてももらってやるか(●`з´●)。

サッササッサと片付けを進める!


奏の書斎にキャリーバックがコート

で隠すように隅っこに置いてある。


机の引き出しを開けると

航空券があった、そう二枚。


25日発フランス行き?


AM10:00

25日か‼

私の誕生日じゃん

嫌がらせかよ。

私なんか映画しか連れてって

くれなかったのに、

オフランス?マジかよww!。


部屋が綺麗になったら明日の


イブに、!別れるだけ。

サヨナラ言うだけ。

呆気ないもんだ。

でも結婚前に浮気虫が健在だと

知った事が唯一の収穫と思おう。



初めてここに来た日は3月終わり

暖かい陽の光にお布団干したっけ


それから電気製品を買いに行き

帰りにテイクアウトで

マックを買ってきて

2人でのんびり過ごしたな~‼

たったこの前の様な気がする。


羽奈は静かにドアを

閉めた、また明日

明日は奏に別れを告げる、2人が

フランスへ旅立つまえに。


下にタクシーを呼んでゴミ袋を

持ち帰った。


丁度一週間前


大学の講義が終わると莉子と 

咲良が彼氏を紹介するからと

学食に連れて行かれた


なんか友達のことで、

相談していたら

仲良くなって、離れずらくなり

付き合い出したって。



天ぷらうどんを食べていると、

イケメン二人がドカンと座った。


莉子が「私の彼氏よ。大和さん。」



大和さんは優しく笑い、ぺこりと

頭を下げた。


羽奈はうどんが口に

いっぱい入ってたから

モゴモゴしながら頭を下げた。

笑いジワが優しさを醸し出してる

みたいに柔らかい笑顔を見せて

くれた。

いい人そう。



咲良の彼氏は拓海さん

やはりこちらも優しそう

2人とも凄くカッコイイ



咲良が遅れて、走りこんで

来た。

拓海さんに弁解してる。


大人な感じの咲良がこんなに

可愛く見えるなんて、拓海さん凄い。



向こうからまた一人歩いて来る。

マ◯◯シェイクを持っている。


よく見たら羽奈の大好きな、

バナナシェイクもある。


彼は一人ずつ名前を呼び

咲良にはブルーベリーヨーグルト

莉子には サッパリなレモンゆず

羽奈には、ダイスキナバナナシエイ〇!!


一本ずつストローを置いて


羽奈、大事に使えよ。

        そう言った。

・∵ブハッ羽奈は口の中のうどんが

鼻からピロ~んと一本とびだした。


アハハ、アッハァーハッハッハッハハッハッハッハ!!

陽太は羽奈の鼻から


うどんを引っ張り出しブランブランさせた。



「ん~もう羽奈汚い。😠」


莉子と咲良に怒られて、鼻は、

痛いし目も涙がちょちょぎれるし



‪.。oOあの~御曹司だっけ?

なんだっけ?そんな名前だったな?


「御曹司??先輩ですよね。

 高1の時何度か

 教室に来てましたよね。」


御曹司先輩は、ビックリして

「どこに隠れてたんだ?」


「隠れてませんよぅ、しょっちう      会ってましたけど。」


「会ってた?嘘だ」


「え‼気づいてませんでしたか?」


御曹司先輩は、ブラックコーヒー

買って来ると言って席を立った。


彼はハンバーガーを食べるみたいで、ドンと置いてある。



羽荼はタバスコと、一味唐辛子を

パパパと引き寄せ

パカッとハンバーガーの

上のパンを、開けると素早く

ベーコンに振りかけた。



莉子も咲良も目をむいていたが

バラしたら絶交と言って黙らせた。


コーヒーを片手に帰って来た

先輩は、カッコ良く足を組み、

パクリと食べ始めた。

(ウオッシャー)



ŧ‹”ŧ‹”、?ŧ‹”ŧ‹”??モグ・・・モク💦

アーッハハハハ

アーッハハハ

アーッハハハハ


羽奈は足をばたつかせ

笑ってしまった。



先輩は、グエッグエッ言いながら

口から出さずに食べきった。



じゃ✋!そういうことで!!

 羽奈はサササと学食を抜けだした。

ε=ε=


気のどくな、先輩は、コーヒー

やら牛乳やらゴブゴブ飲んで

苦しんだそうな。













  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る