第21話⁂江梨菜とメイ!⁂



二人の姉妹は只がむしゃらにどんな事をしても上り詰めたい一身で歯を食いしばり頑張って来ましたが、方法は違えど上り詰める事が出来ました。


姉江梨菜

何も分からない年端も行かない子供が日本という国にやって来て、失うモノも多かったが、得るモノも又多かった、家族を救う為に努力を惜しまず、無我夢中で只がむしゃらに、更には利用出来そうな相手を研ぎ澄まされた嗅覚で見極め掴み取った幸せ。




一方のメイは姉に憧れ、羨み、絶対に姉を超えて見せると、がむしゃらに頑張り道を踏み外してしまった人生。

メイは何処で間違ってしまったのか?

何故殺害されなければならなかったのか?



実はメイは賢伍に対して余りにも酷い扱いに憤慨して怒りをぶちまけていたのです。


「私は今まで社長の為に心血注いで頑張って来たのに、江梨菜は養女になり十分な財産を手にする事が出来る。それに2人のパメラとエドナは継子として十分な生活や教育を受ける事が出来る。又姉江梨菜に何かあったら養女にして貰える可能性も充分に考えられる。私は一にも二にも社長の為にと尽くして、どんな危なっかしい仕事も社長の為に頑張って来ました。それなのにあのパメラの見方をして、私がどんな酷い目に合っているか知っているんですか?お手伝いさんが居ないのを良い事に私に無理難題を押し付けるのです。あの家ではパメラとエドナそれからそれ以外の子も皆で役割分担で料理を作ったり掃除をしたり洗濯をしたりしていたのに最近はあの2人は私と他の児童売春で来ている子達を顎でこき使う有り様、皆の不満が頂点に達していたのです。それとお客さんがどうしてもあの子でと言うのでそれで仕方なく?それから私を養護施設諸々の役職から外すなんて酷すぎです。児童買春はチョットやり過ぎでしたが?もう私この会社辞めます。頭に来たから社長の秘密小児性愛者の事バラしますから!」


「チッチョット待って!パメラとエドナの事はハッキリと継子に決まったわけでは無い!それと~?君との事もあの後考えてみたんだ?だからチョット待ってくれ!」


「本当に考えてくれたんですか?嬉しいです!」


「ウフフ俺も、もういい年だから落ち着きたい!君の事も考え中!又君にはこれからも私の右腕として頑張って貰いたい、その内に会社で昇進だって頑張れば出来る様に応援する!」



「ダメです!社長の妹真弓さんの旦那さんが幅聞かせて私を疎んじています」


「ああああ~!平成大不況で会社が倒産して2009年に、この会社にやって来た満君には本当に困ったもんだ!仕事も出来ないのに威張り散らして?メイちゃんの方が長く勤務していて仕事が出来るから目の上のたんこぶなんだよ!大丈夫!私が付いているから!」


これから幸せになれる!一筋の光明が差すそんな幸せ一杯のメイですが………?


一体誰がメイを殺害したのか?


益々混迷の一途を???







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