第20話賢伍のお気に入り!



2017年12月木枯らしが吹きつける寒い冬。

賢伍のお気に入りパメラ13歳とエドナ12歳はこの邸宅では女王様。

少し賢伍に可愛がられているからと思って調子に乗っています。

養子縁組他諸々の事業の総支配人のメイを顎でこき使うあり様。


まあ仕方ありません。

思春期の子は手が掛かります。

メイも諦めています。


そんなある日の事です。

児童買春でこの邸宅を訪れていた大富豪北村が部屋を間違えて部屋を探していると何とも美しいパメラに遭遇


「君名前は!」


「私はパメラよ!」


すっかり惚れ込んだ北村はこの児童買春宿の支配人メイに「先日見掛けた今まで見た事ないパメラって娘、今度お願いしたいのですが?」


「あの子は13歳ですが、良いですか?」


「ええ~良いですとも!」



この豪邸には18歳未満の養子縁組や就労目的でやって来た子供達の即席の部屋が用意してあるのです。

不動産王の賢伍ですからフィリピンからやって来た18歳以上の子供達は自分の経営するアパ-トで寝泊まりさせていますが、18歳未満の子供達は賢伍の邸宅で世話する事も多々あったのです。


その為小さい個室が10個以上も有ります。

部屋の入り口のドアには目印の為、色が塗ってあり誰の部屋か識別できるようになっているのです。


部屋は赤・ピンク・オレンジ・黄・青・紺・緑・紫・茶・グレ―に別れています。



そしてその日がやって来ました。

「パメラ今日はあなたの知り合いのおじさんが、あのピンクの部屋で待っています。行ってあげてね」


「エエエエ————!そんな人いたっけ?」


そしてパメラはその部屋に向かいます。

すると以前に話し掛けてくれたおじさんがいます。


「ああああ~!おじさんこの前の人?知り合いでしたっけ?」


「アアアア!さあこっちにおいで積もる話でも?」


傍に近づくパメラ。

するといきなりハグしていやらしい目付きで眺めて「ああああ~!な~んて可愛いんだ!」身体中を触り、衣服を剝ぎ取られ、嫌がるのも構わず強引に舐め回します。

「キャッキャ————!タッタタ助けて————!」


早い時間だったので誰も居ません。

まだ年端も行かぬ子供に何という事を!

それでも思い切り腕を噛み突きその部屋を抜け出す事が出来たパメラ。


パメラは今まで賢伍にまるで宝物を扱うように大切に扱われていたのに、獣と化した北村の余りにも酷い行為にショックの余り放心状態。


又何故メイも賢伍があれだけ可愛がっている娘を紹介したかという事です。

それは北村が「どうしてもあの娘で!」と言うのもありますが?余りにも度が過ぎる態度にメイも堪忍袋の緒が切れての事です。


{どうせ賢伍に好きなようにされてる身、相手が変わっただけの事!大丈夫でしょう?}安易に考えていたのです。


それでもパメラにしたら今まで賢吾だけしか知りませんから、賢伍に特別扱いをされている私をあんなおじさんに突き出したメイの事が許せません。又余りにも恐ろしい事だったのでこの事を賢伍に話したのです。


賢伍は烈火のごとく怒り狂います。

{私の可愛い娘を知らない男のオモチャにさせるとはとんでもない事、許せない!それから私の家で真昼間から児童買春が行われて居る等とんでもない話!世間に知れたら大変な事!絶対それはダメでしょう}


賢吾は考えた挙句パメラとエドナを継子にしようか考えあぐねています。

又誰かの手によって酷い目に合わないとも限りませんから?

そして養子縁組他諸々の事業の総支配人のメイの役職も解いたのです。

更にはメイをこの家に出入り禁止にしたのです。



{エエエエ————!出入り禁止!そう言えばパメラとエドナだけは最初からこの家で生活していた。皆サッサと養子縁組で貰われて行ったのに、この娘達だけはズ———ッとこの家から小中学校に通っている。それでももう直ぐ初潮が来たらお払い箱にされると思うからこそあの生意気な態度も我慢も出来た。それが継子だと——!姉江梨菜は養女にして今度はあの2人を継子に?一番貢献している私は一体何なの?ひど————い!許せない!}


この後誰かの手によってメイは残酷な死を迎える事になるのです。

犯人は一体誰なのか???



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