第18話⁂何故メイは田所家に?⁂


メイはお金の亡者となっています。

借金のかたに子供達を救済目的で多額のお金を支払って引き取るメイ。

「豊かな国で養子縁組して幸せに暮らしますから心配ご無用!」

そして救済と言う名のとんでもない仕事が待っていたのです。


貧困層の借金地獄の親の下に生まれた子供達を救済する善意の女神。

フィリピンのスラムの女神。


実は借金を返済してやる代わりにスラムに生きる、選りすぐりの美形の子供達を集めて誰もが知るハイソサエティ-の方々に高値で秘密裏に児童買春を斡旋していたのです。

誰もが知る有名人は公に知られては困ります。

細心の注意をはらっています。


田園調布の誰もが知りうる不動産王の豪邸でまさかそのような卑猥な事が日夜起きていようとは誰が想像出来ましょうか?

この事業では破格の金額が日夜飛び交っています。


実は賢伍の性癖は今尚、お盛んです。

もう江梨菜はとっくに家を出ています。


そこでメイは{賢伍の性癖を満たしてお気に入りになり!一層高見に上り詰めたい!}

選りすぐりの子供達を田所家の地下に住まわせ何不自由のない生活を送らせて、欲しいものは何でも与えて大切に育てています。

それでも優しいだけでは調子に乗ります。

「聞き分けの無い子は直ぐにフィリピンに送り返しますよ!」

飴と鞭を使い分けて子供達を操作しています。


メイのお陰で賢吾の欲望は満たされています。

それでも自分の異常行為に対する懺悔の気持ちなのか?

この子達を慈しみの心で溺愛しています。



それでも賢伍が知らない事を良い事にとんでもない事が起こっていたのです。

賢伍の邸宅は田園調布に有りますが、ゆるやかな丘の上に有り緑あふれる新緑地帯の木々や鳥のさえずりの聞こえる自然豊かな場所にあります。

そんな自然豊かな場所にある為なのか人の出入りも住民には中々気付かれ難いのです。


それを良い事に、このお洒落な豪邸で日夜名立たる異常性愛者の富豪達によって秘密裏に児童買春が繰り返されていたのです。

メイはこの事業で莫大な資産を手にしたのです。


『賢伍に気付かれなかった?』

それが賢伍には全く気付かれていないのです。

まあ帰りも遅いですし、秘書ですから社長の行動はつぶさに把握していますから。

そんなヘマはしません。


お手伝いのとよさんも高齢で退職。

それを良い事に社長のお気に入りの子供達のお世話係と称して田所邸を自由自在に金儲けの場所として好き放題に使っていたのです。


メイは2017年名実共に幸せいっぱいです。

メイの野望は益々膨れ上がり最近はとんでもない事を考え出しているのです。


一体どういう事かと申しますと?まだこの時は江梨菜は戸籍上の養女になっていません。

この1年後に養子縁組をしているのです。


そんな時にメイは密かに賢伍に対して、酒浸りで甲斐署無しの父ポ-ルでは満たされなかった父のような?、また男性として密かに思いを寄せるようになって来ているのです。{たとえ33歳違いでも、たとえ異常性愛者でも、それを感じさせないイケメンぶりで、厳しくも優しい又これだけの資産を持ったやり手の社長と結婚したら私の人生は幸せに満ちたものになるに違いない!}


賢吾に対する熱い想いでいっぱいです。

ですが?江梨菜と養子縁組が行われたのを機に姉妹には大きな溝が!


そして2019年夏メイが変わり果てた姿で発見されたのです。






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