第8話 新能力

 ……しばらく悩んだ結果、俺はマシンガンナーにすることに決めた。

 理由としてはいくつかある。


 まずくだらない理由はやっぱり銃はカッコいい。


 次に真面目な理由だが、いつまでもマナリスに頼りきりは良くないと思ったからだ。


 マナリスの攻撃補正値は52だ。

 今はまだ倍以上に攻撃力が上がるがあのカエルもどきのステータスを見るとDランクで最大LVの半分にも満たないのに既にマナリスの攻撃補正値と同等以上あった。


 MPを使えば補正値を上げられるが、MPで出来ることも色々あるだろう。


 だから、マナリスに頼りきりになりそうなアサシンではなくそれ以外の攻撃方法が手に入りそうなガンナーに決めたわけだ。


 という訳でガンナーに進化する。その前に今のステータスを見ておこう。


******************

名前:

種族名:マシンドール

状態:通常

性別:不明

LV:8/8

HP:12/40

MP:5/40

攻撃:20+52

防御:28

魔攻:12

魔防:20

敏捷:20

ランク:F


装備:

『魔剣 マナリス:D』


特性スキル:

『鉄の体:LV2』『演算:LV1』『短剣術:LV2』


耐性スキル:

『毒無効:LVー』『麻痺無効:LVー』『睡眠無効:LVー』『病魔無効:LVー』『飢餓無効:LVー』『口渇無効:LVー』『失血無効:LVー』『窒息無効:LVー』『痛覚無効:LVー』『恐怖耐性:LV1』


攻撃スキル:

『ロケットパンチ:LV1』


通常スキル:

『神鑑定:LVー』『瞬歩:LV1』


称号:

『魔なる神の加護』『盗っ人』『同族殺し』『回避王』『生還者』


******************


 かなり強くなってきてるな。オール1だったのが懐かしい。……別に戻りたくないけども。


 しかし、魔攻が酷いな防御の半分以下だぞ。

 まあいい、進化したら多分上がるだろう。

 というわけで進化! 


[【マシンドール】が【マシンガンナー】に進化します】


 その声が聞こえると前回の進化のように身体に熱が走り、身体が発光する。

 身体が大きく膨らんでいき、腕の形が変わっていく。

 そして、光が止むと、俺は2m程に変わり、右腕の肘から先が銃へ変わり、身体の色が黒に変わった。


[特性スキル『格納庫:LV1』を獲得しました]

[特性スキル『気配感知:LV1』を獲得しました]

[攻撃スキル『射撃:LV1』を獲得しました]

[通常スキル『金属変形:LV1』を獲得しました]


 うお、一気に増えたな。

 全部気になるな。


[特性スキル『鉄の体』がLV2から3に上がりました]

[特性スキル『演算』がLV1から2に上がりました]


 スキルレベルも上がったな。どれ、ステータスは。


*****************

名前:

種族名:マシンガンナー

状態:通常

性別:不明

LV:1/18

HP:20/20

MP:32/32

攻撃:5+52

防御:10

魔攻:16

魔防:10

敏捷:3

ランク:E


装備:

『魔剣 マナリス:D』


特性スキル:

『鉄の体:LV3』『演算:LV2』『短剣術:LV2』『格納庫:LV1』『気配感知:LV1』


耐性スキル:

『毒無効:LVー』『麻痺無効:LVー』『睡眠無効:LVー』『病魔無効:LVー』『飢餓無効:LVー』『口渇無効:LVー』『失血無効:LVー』『窒息無効:LVー』『痛覚無効:LVー』『恐怖耐性:LV1』


攻撃スキル:

『ロケットパンチ:LV1』『射撃:LV1』


通常スキル:

『神鑑定:LVー』『瞬歩:LV1』『金属変形:LV1』


称号:

『魔なる神の加護』『盗っ人』『同族殺し』『回避王』『生還者』


******************


 うおい、ステータスが半減以下に下がってるじゃねぇか! 

 マジかよ、進化したてはステータス低いのか……。

 でも攻撃は思ったより低くないな。

 逆に言うと魔攻は思ったより高くない。

 レベル上がっていくと差が開くかな? って前回の進化の時にも思ってたな。

 最終レベルで結構差があったし大丈夫だろ。


 しかし、レベル1でかなり強いな。この世界ランクが上の奴には勝てなさそう。俺はマナリスがあるから攻撃面はなんとかなるが攻撃を食らうとヤバイ。


 後は、HPとMPが回復してるな。つまり、この2つは進化すると回復するみたいだ。これはいいな。


 よし、じゃあ、スキルの説明を見るか。


射撃****************

銃の扱いが上手くなるスキル。魔力で弾丸を発射する。距離によって威力が減衰する。

******************


 うん、そのままだね。

 まあ、魔力で弾丸を発射するってのがあるけど。

 つまり、MPを消費するんだろうな。


格納庫***************

スキルLVと体格に応じて、自身の中に物を収納する。武器類以外は不可。

******************


 ほお、便利だな。

 武器類以外はダメなのがあれだが。

 かなり便利であることに違いはない。


金属変形**************

触れている金属の形を変える。スキルLVに応じて変形スピードや変形させられる金属の種類が変わる。

******************


 ほほう。これまた便利だな。

 スキルレベルを上げれば敵の鎧や武器を使えなく出来るのではないか? ……何、人と戦うのを前提にしてるんだ。

 でもこの身体だとな。


気配感知**************

自身の周囲の生物の反応を感知する。スキルLVが上がる毎に精度と範囲が上がる。

******************


 お、これも便利だな。

 ん? でもこの説明だと俺みたいな機械系の魔物は感知できないのか? 

 これはかなりのアドバンテージなんじゃないか? 

 相手がこのスキルを持っていても俺は感知されないってことだからな。


 さて、試しに使ってみるか。


 …………。


 ふむ。なんか薄っすら何かいるかな? ってわかるくらいだな。

 範囲も10mくらいだし。

 スキルレベルが上がればもっと便利になるかな? 


 さて、気配感知をして気がついたが、さっき狩った幼虫達が来た方向から複数の気配を感じた。


 俺はすぐに回れ右をして逃げ出した。


 ……格好悪い? 生きるが勝ちですよ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る