第五章 フラガナ戦塵編
19.そうなるでしょう
メルデキントの
リベルギントが
頭部には牙を持つ
同化した意識が、戦場に広がっていく。空と大地の
戦車隊の動き、戦術意図、
リベルギントと同じ外装を
動きの止まった戦線の一角を、リベルギントの大槍が、大太刀が、リベルギント自身が一振りの
戦場支配は複合的な立体となり、一瞬の停滞もなく、
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「なんだか、あなたと別々でいる時が、不便に感じるようになってきました」
「個体生命としては、危険な
「出番よ、マリリちゃん! ほら、照れないでさ」
「ええっ? こ、この流れで私ですか?」
ユッティの文脈は相変わらず理解が難しいが、マリリには通じているようだ。
その様子に、ジゼルが自分の口元に手を当てて、
三人とも砂色の野戦服で、ユッティの乗ってきた軍用車から自分の
フラガナ大陸の暑さは、ペルジャハルよりも、さらに上だった。
フラガナ大陸の上陸作戦は、ペルジャハルの戦闘経験を
大陸東海岸の
クジロイとは、大陸の
イスハリからペルジャハルを超えて、
戦場での合流だったが、
単純な兵力は、
「次は市街戦? いや、
「ずいぶん時代がかってしまいますが、そうなるでしょう」
「ではイスハバート同様、潜入して攻撃目標を特定しますか?」
「今は
「了解した。リントとメルルは、
「忙しい話だわ。まあ、ここいら辺は、かなりの範囲がアルメキアの
短いくせ毛の金髪と
アルメキア共和国は、ここフラガナ大陸からは西回りに海を越えた、アルティカ大陸北方の大国だ。
広大な自国領土内で有色人種を弾圧、
それでも手の届くところに土地があれば、力でむしり取る。
フラガナ大陸は本来、黒色人種の旧王国が各地に点在し、熱帯平野と濃密な森林に
奴隷売買を目的に白色人種が
今や大陸に国と呼べる
「
肩にかかる黒髪と
素直な
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