16.この感情はなんだろう
それを同化した自身の感覚として感じる。認識が広がり、身体の、
気持ちがどこまでも
戦車の、金属の
動力も、シュトレムキントの
戦車大隊の
何台かの砲塔が横旋回して、リベルギントに
側面視界の悪い戦車で走行射撃をやろうとすれば、必然、
頭部装甲の奥、牙を持つ
腕の
隊列に飛び込み、飛び出し、交差して、
皇都エルナクラーム郊外の、開けた平野部が見えてきた。
リベルギントより大型の、並列六基の
マリリが単騎で、こちらに先行している。
ラークジャート将軍とニジュカの統一ペルジャハル解放軍は、
皇都エルナクラームを
どうやら
多少数を減らしたとは言え、まだまだ四十
ふと、私を案じる感情が意識に触れる。
同化した状態では、会話の必要はない。強がりも見栄も意味がなく、ただ素直な想いだけを
上半身を折りたたむように
ほぼすべての地上と海洋を支配した
自らの
エスペランダ帝国軍ペルジャハル帝国駐留軍、
容赦がない、という言い方は先方にも失礼だろう。こちらとしては女一人機体一機、全力を尽くすのが武門の礼儀だ。
平坦な戦場を縦横に走り、射線をくぐり、回転を重ねて大槍を、大太刀を振るう。重心を移動し、動きをつなげ、
わざわざ厚い装甲の車体を
愛を語るには血と肉片と、
心を重ねた二人きり、幸福と言ってしまえば、人ではない。だから私は、もう人ではないのだろう。
すぐに流星のような弾幕が、右往左往していた他の戦車を、次々と撃破する。皇都エルナクラームの後方、運河からも、黒煙と炎が
状況は終了した。遠く地平の向こう、
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