7.戦術目標を修正します
バララエフも大きく息を
「まず、
「あら、
「次に、選択肢を増やす情報が必要だ。
「なんだと? おい、そいつは確かな話なのか?」
「クジロイ……?」
「ああ。ついでに、最後の情報だ。貿易商会がエスペランダ帝国本国に
「ラークジャート将軍が敗れても、その足でニジュカ=シンガを
「どっちにしても
バララエフが片目をつぶる。うんざりした顔で、ジゼルが無視した。
「戦術目標を修正します。
ジゼルの宣言に、クジロイが
「黙っていてすまねえ、大将。ラージャ……ラークジャート=パルシーとニジュカ=シンガ、貿易商会の
「
「
「ニジュカ=シンガの方は、あたしが行くわ。マリリちゃん、
「了解です!」
「私はハシュトル皇帝とセラフィアナ嬢に
「なんの問題もねえさ。そこの
クジロイが
ジゼルがこちらに
リントとメルルも、
********************
自身は
「だって、夫婦ってことにでもしなきゃ、街を歩けないよ。本当は色までおそろいにしたかったんだけど、男女が同じ色じゃおかしいって
もう、
「なんだ? もう来てるのか、
「なんとでも言ってくれよ。俺は今、幸せで幸せで、たまらないんだよ」
「皆さま、お待たせ致しました。もうすぐ
ネクシャラと、ついでにクジロイも、もう土地の人間にしか見えない
「ラージャの奴も今日か明日には出るだろう。先行して、どこかで部隊の
「はいはい。クロっちこそ、しっかり頼むわよ」
軽く手を振るクジロイの肩に、リントが駆け登った。
「そう言や、おまえ、俺達のことも見てたろうに、俺が話すまでなにも言わなかったな。良いところあるじゃねえか、ありがとな」
「礼には及ばない。適切に判断したと考えている」
直接の会話にはならないが、クジロイも、そんなものを必要とはしていない。リントが同行するのは、他の
ジゼルが言ったように、ラークジャートの
ネクシャラの足元で、ヴィルシャが、みゃあ、と鳴いた。リントほどではないが、
ネクシャラは早朝、作戦行動を説明すると、ユッティ達への同行を
「
「いや、まあ、すごくありがたいんだけどさ……昨日の今日だし、カザフーとか、放っといちゃって良いの?」
「今しがた、また
ネクシャラの言葉に、マリリが恥じ入るような表情を見せた。
ジゼルが民族衣装に着替え終わり、余計なことを言えば斬る、と言わんばかりの
港町カールハプルは半日の距離だ。シュトレムキントに戻れば、ジゼルも、機体から各行動単位の状況を
それぞれが、軽く目を合わせた。そしてそれぞれの行く先に向かって、
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