謳歌 #深夜の二時間作詩「一休み」

アナタにつままれた 霧の中のアテンダント


そんな胡蝶の逸話

こんな蜃気楼の伝承


ほんとうは手のひらの

温みばかりが易しく、重き負荷とする空気のよう

泥濘に塗れた未知を、掬い取り、私と定めた土塊が


モーテルに棄てられる

どこが、真実の私なのか


祖の陽は堕胎せし

生きとし生けるものの蛹は繰り返し、融解し、

思い出という咎を飲み込み、

棘を射して、アナタを宿し賭して

過去も未来も望めないまま

悔い散ら化す末路を なにとし生み育むか、


イカれた斜視の陰画に。

朧に。

寄る辺なく

過度に繁殖する

その記憶を


そのひぐらしの、夕暮れの薄明なる憂鬱を


斜陽と喩えるなら


とぼとぼ 好く 粛々と 翼 拡げる

始祖のトリよ、囀り 亘る 美空に、未だ追いて

、零の価を、今だ集いて沙羅にみごも


何処までも離さないで

絡みついた

亜麻色の母よ、薄青の父よ、


かげかたちを、もう、くちなわに填せる


数ある荒波を超えて 回路図に繋げていく

熱視線は焦点をえぐ

そこに媚び諂う わたしは


未来がために、あなたに、要るのでしょう


わたしが飛び去ったあとも

わたしはそこに秘められたままで

あなたを思ってだきしめあうだけの


焦げ付いた孤独を孕む紅い意図で苦死刺しにして

猥褻な淫売の、バイブレーションで、がる現実を


桜花賭おうかと


午前0:55 · 2022年1月16日

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