#深夜の二時間作詩 「永遠」

 ##造花と模型と凡て。

 磨き上げられた箪笥の角からペテン師が嗤っている、お天気雨の天使は好く喋るマダムに孵り、記念碑を捻じ曲げてそこに置いた。波涛を越え潜水艦に駆ける 四畳半の誇りはイカサマを呼び込み。美しい仮面を被る、ピカレスクロマンに生れるの。一文字の散弾銃の真実は側面にこびり付いた、煮えたぎるマグマに凍え 悶える氷上の華を解かす、起伏の激しい墳丘に惑い出す。彼方入り込んだ末路を知らない まな板の上の恋と踊れ。瞳孔の光彩は深淵に似合うはずの ブランコを揺らす魔女に憬れている。刷り込まれた皺に、展ばされた手足を磔にする佇まいを。辺鄙な秘奥の隕石と地の底を流離う、天壌は幽玄に揺らぐ虚構のこと、水底のこころもようと在り。雲間に浮かぶ愛継ぐイミテーション。


午前11:14 · 2021年11月21日

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