#深夜の二時間作詩 「ここだけの話し」

 ##譫言うるる。。

 

 同じ穴の狢では 耳を塞いで

 金切り声を上げたい。

 盆の月に描く兎

 草原を亘る風すら、

 魘されて仕方ないのです

 

 夜を裂いて丸呑みにする

 これが狼だったら。まだしも、

 喚いた数だけ強くなれる

 夜な夜なアオイトリ、

 シンデレラは鐘が鳴るまで

 浮かされて仕様がないのです

 

 見上げた暗雲より先回りして

 渇いた毒を含んで逝きたい

 シニカルシリカゲル

 ばらまかれた星廻りのひとつと

 

「砂上の足跡を追ってきなさい」

 喉を潰して元を絶った

 

 うまれてくるような、未来と

 散々ころしてしまう、過去と

 

 満ち欠けと、身知る、散る

 フリーダムの遠吠えは吐瀉物紛い

 魘された夢枕と、強く騙る

 

 まわりめぐるメリーゴーランドから、

 いつか必ずわたしたちは踊らされて

 出逢わなかった分岐点を

 つくりだされた道の数だけ

 嘘も現も駆け出していく

 

 擦り切れたラバーソウルすら、

 歩めなかった物語を、

 鼻歌みたいに呟くだけで

 軽く引き込んでコウカイした処で

 誰もわかりもしないでしょうし

 だれも、嗤いもしないのです。

 

 夢見心地で斑捲かれる

 その心はゲテモノと啄む

 いろとりどりの口を極める



午前3:07 · 2021年11月14日

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