#深夜の二時間作詩 お題 「またね、夏」で終わる作品

「潮騒」


清々しい懐星に干されて、

渇いたは夏は盛りを終えた

僅かな酷暑に苛まれ、

鬱ぎ込んだ木立の茂みから

かたびらのワンピースが

麦わら帽子と涸れている

涼し気に飽いた舌先で

蒼を犯しては、

温い虹を睨んだ

ひみずの縁に溶け込むだけの

眼鏡越しのモザイクみたいだ

天華のように蔑んでは、

波打ち際をいったりきたりの

繋いだ手と手も、

あぶくになれない

あのひかりは向日葵と

まうばかりの

「またね、夏」

#深夜の二時間作詩


午前1:24 · 2021年9月12日

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