蟒蛇 #深夜の二時間作詩「依存」

ちろちろと燃える角を囃した毎々様が、大海を知らず、この塒。裾を跨ぐ汚泥がまた、のたりくたりとそばえと燻る。泣き出しそうな空のくせして、迷妄の黒い炎を抱き潰す、青白く漂う御霊を降ろした。腑抜けた無彩画は、黄昏に孵り、にょっきりとした胚胎の 下がり蜘蛛にも 刺青を明かせた。ほらほら、雷鳴ばかりが白々しい、喜劇役者の三文芝居は、鬼子母神にも狎れやしないって。古色の点いた陶磁の割れ目から、波打つばかりの幽寂がただ昏々と湧き絶つものです。


午前2:28 · 2021年8月22日

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