かいづかのどろあし
おおよそ、段取りだけを足掛け三年踏んでいるという
下種なわいせつぶつを燃やしてお道化てみせた
適当なラフもふやかしてしまった指先にて
螺旋に詰まった糞を描いた 公衆モルタルに
あくるひの少年少女はそれでいて、たのしげだった
乳鉢に押し込まれた彼等、跣で盗られ、翅も中らず
その某を飼っている 小さな奥地に吾ら
イモムシに成り代わろうと 千切られたのだ。
こんやのあめ、ヒツジ雲に立ち昇るのは 咀嚼もじらさない
アウストラロピテクスと、そのゲシュタルト
ざっぱな骨格の古生種が凍土の濃い葛湯をまわしかけ
シノプシスを小蝕する、過去と未来で堅めて解ける
ぽろりほろりと 見えたものから名をこさえていく、
形式的薬液に憑かされた おめでとうございますと
それがあなたの冠でわたしの父の安楽椅子かと
そして甘さの目立つシュガークラフトへ。
乙女チックな飴細工の、あいまみえるだけの世には、
泪なんぞありませんから。然し徐々に侵略するときが
ふんわりとさせた冬の霜柱が、とけることは難しく
ひめやかに、モラルに脱した あなたたちは
弾みをつけて爆ぜる間際に、ぷくりとした裂傷のあと
弾力ある綿帽子と破れ 素知らぬふりと忍び寄る
しじまにあり、そこにいる。いまむかし
玩具箱の潜水艦 ティースプーン三杯目の福
2021-04-04 Johari
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます