コノハシグレ #深夜の二時間作詩 無限

壊れ物をどうにか ケセラセラに浸して

わたしとあなたがうまれるのでしょう。


かなたの視線

内服した薬の数

病葉わくらばのだまし絵に

流された思いの花束

呑み込まれた波間の貝

超えられない壁を思う刻


欄外に連ねたDNAに 道行きを預けたまま

カプセルに乗って脱出するgameだ


寒疣サヴイボオドけていくのを 撫でつけ文様にする

左様に 硬貨は如何程か 零れたようで 

甲高い笑窪エクボを搔き出した

念書に幸運を売り捌く 堕天使にかるく呼ばれて

折り鶴を与えよう

羽は幾許か極色を醸しているので

覗き混んだならば その内に 飛び立とうとする

その刹那のアヤが見えた


いつかどこかに咲いた小さな花よ

なくせどもありもせずものを指す

幻を信じ込んだ我らが「ゆめゆめ」


過去は抹消され、記憶を食べるバクに並べ替えて

川面に揺れる彼岸花の首を刈り 棺に活けている

宇宙の欠片を拾い集め 何処までも行けるように


樹海に寝転んだ、きっと雑草の種だ

ただひたすらに可哀想だと手篭めてみる

形は部屋の隅に追いやられた埃に見合っていた

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