賽 #深夜の二時間作詩 「嘘つき」

この坊やは仮面を創り出す。夢物語のカーニバルへ

ずぼらな苦言を懐き魅せる、露命のカニバリウムと。


    刺青を臨んだ脾肉と朱を曝し

  白々しい朝焼けは泣き出しそうな時を

               颯爽と口付けㇽ、

    フォーマットされた段々のり面になって

  テクスチャの拍子木を路線は外レいく

インスタントサファイアは呈色(テイショク)を暈(簿化)して

          ソナタと域を滅した、

マダムはかく語りき。

          水面に融けた影は貴方によく似ていて

       地上に充ちた光りは彼方にあるように

   呑み込んだ咬み癖を拝借するのは、誰?

  

   世はジェスチャーゲーム ≠ 余はオポチュニズム

底に浸されたおおむかしの種が、開いては差異と咲かせましょう

         フり懸かる金粉は淫猥の毒蛾かもしれないけれど

青二才の皮を頬張り、さくらを演じ続ける娘婿の爪を優しくとぎなさい


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