ルサンチマン #詩コン 「震」


矢継ぎ早の囃子の林から未だ何人も現れず

陰湿な熱気が手をこまねいていた。


瞬くばかりの喧噪 火の粉と交わす

垂涎ばかりを徹す 天の余波の如く。

あれは荒れ果てた

万華鏡の鑑有りき 襤褸屑のいろめき


これらは、かつてひとだったものの残骸。

まざまざとあざとくも終着を熾した

タマシイの叫び、

ただただ燻りだけに芳しく そして障りも又


桃源郷へ。

堕ちるものを早々に焼いて清めて

その骨組みだけを永遠に留める


「記憶」

その声色を遺した仏の

はしわたし

未知に、

途に、

道に、

わたしたちは常々独り / ひとり対価を払っている


未来への扉を開く誰に感情を貶めようか

それぞれの死線は

たがう

その地は同じく穢れ

ゆく

あなたとの関係を展と栓で括り衝けて

丁寧な時間を見出したいものですが、


せっかちなビョウシンが耳障りよく空回りする 

今日この頃の心身、くだらない図りですが。

見て見ぬフリの薄墨を撒き散らして、

やっと己の姿として誣いて要る。確かに存在して居て、


このときがひりついて

煮え滾るものが痙攣 してしまった「僕は」

ここにはいないのだ

見開いて凝視した先には、もう

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