ロス(?)のスピンオフ完成しました

「もう、あれは、はい。二度と思い出したくありません」

「何やったのよ」


 心底嫌そうな従者と疑問を投げる妹の傍で兄は笑う。


「私も二度と無いといい、とは思っているから」

「ああ、お兄様がお兄様らしくもなくなった一件ね」

「姫様、ご存知なんですか」


 すると王女は当たり前だと言ってのける。


「みんなの間でそのあとしばらく噂になってたわよ。あそこの街の自警団から城下町の自警団に伝わって城下の自警団から王城の衛士に伝わって王城の衛士から使用人の間に」


 上司の噂は広まるのが早いのは、どこでもよくある話である。


 ***


 昨日、完結しました。「とある従者と主人の在り方」

 https://kakuyomu.jp/works/16816452221444809835


 早速お読みいただき、お星様ありがとうございます。悪役がひねりのない悪役になってしまいましたけれど……。難しいな。

 この二人は筆の運びが速いですね。そしてお約束な展開になりました。なんでだろう。


 お楽しみいただけましたら幸いです。


 王女のスピンオフは、また後日。

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