妄想少女

@Yuiyui0719

妄想少女

眠りにつく前。余ったテスト時間。駅からの歩き道。

妄想するのに最適な時間。


私は妄想が好きです。

小説とか、少女漫画でもいいけど、自分の妄想が一番であると私は思います。

なぜって?だって、すべてが自分の性癖でしかないからです。


私は中学生の時に初めて「彼氏」というものを作りました。当時は本気の恋というものをしていたと思いますが、なんだかあっさりと別れてしまって。そこそこ落ち込みました。テストの学年順位を50位下げてしまうくらいには。

その後高校は女子高で寮生活。そのため色恋沙汰は何もなく、女子高も思っていたより楽しくて、三年間はあっという間でした。

現在19歳。大学生。彼氏はまだ無い。


しかし、彼氏という存在を作るということに意味があるのかと、最近考えています。

だって、妄想の中でなら、誰でも彼氏になってくれますもん。


私は妄想が好きです。

そして、妄想する「相手」は決まって「教室の隅で一人で本読んでる系男子」なのです。

私って、変態なのかも。とか悩んだ時期もありました。けど、別にいっかって。

だって妄想だし。


先程申し上げたように、人生で彼氏という存在がいたのは一度きり。その時は手すら繋ぎませんでした。なので、私は処女なんです。


だから、妄想する「相手」は、そうゆう時にやさしくしてくれそうな人がいいです。

私って夢見すぎなんでしょうか?


私、最近気になる妄想男子ができました。

同じ学部のミズキ君です。ミズキ君は、入学して1,2回程度会話を交わしたくらいで、お互いのことなんてほとんど知りません。

けど彼、見た目とは裏腹にすごく優しい話し方をするんです。単純ですけど、、私って単純ですね。

服装は少しロッキーテイストでシックな感じで、ジャケットをよく着ています。

大学生でよくそんなお洋服買えるなってびっくりしました。

私、イケイケな人嫌だったのでちょっと苦手でした。でも、話してみると優しい熊さんとおしゃべりしているような、そんな感じ。


身長は180センチくらいで、手足がすらっとしていますね。

笑うと目が細くなる人です。女の子ってクシャっと笑う男の子好きですよね。


この人と手をつないだら、少し筋張った指を感じるのかな、とか。キスをするときには彼より身長が低い私のためにかがんでくれるんだろうなって。思います。


世の中の男性が女の子にどんなイメージを持っているのか全く見当がつきませんが、私って結構変態なので、私以外の女の子もこんな妄想しているのかなって勝手に思っています。


でもね、私の妄想ってこんなもんじゃないんです。


私、自分にされるのもいいと思いますが、男の子を攻めちゃいたいって思うんです。

(以下妄想)


場所:ミズキ君の部屋(実家)

日時:日曜日の4時頃


いわゆるおうちデート。

ミズキ君のお部屋で映画鑑賞。日曜日だから、ミズキ君のご両親とお兄さんもいらっしゃいます。...映画も面白いけど、なんか...。

「ねえ、ねえ、」

ん?と優しく答えてくれる。甘えて肩に体重を少しかけてみる。

するっと手を握ってそのまま映画鑑賞を続ける。

ミズキ君も何もなかったように手を握ったまま。彼はすごく優しい人。

多分、頼まれごとされたら断れないタイプだよなあ、とか思いつつ。


右手で彼の手を握って、左手でお腹のとこにぽんと手を置いてみた。肩がビクッと揺れた。わざと顔を見ないでいて、彼の太股に左手を移動させた。今度は反応はなかったけど、右手の体温が上がったのがわかった。

「ミズキ君って香水とかつけないよね」

「うん、ぼく優柔不断だから決められないんだよね」

理由可愛すぎだなとか思いながら、そうなんだねと返す。

すんすんと彼のにおいを嗅いでみると、ローズっぽい香りがした。

「僕もしかして臭い?」

心配そうに聞く彼がなんだか面白くて、うんって嘘を言った。

「嘘!ぼく昼にちゃんとシャワー浴びたのに」

お昼にシャワーって、私が来るからかな。


「いい匂いだよ。私、ミズキ君のにおいが好き。もっと嗅ぎたいな」

彼のシャツの裾を少しまくって、お腹に顔を近づけてみると今までよりもっと濃いにおいがした。

「ちょ、ちょっと」

慌てているけどやめてあげない。

細いけど、男性らしいお腹を両手でつかんで触れるか触れないかのところですんすんとわざとらしく音を立てた。

彼の両手首をつかんでベットの横の方に少し強く押し付けた。

「え?え?どうしたの?」と困惑気味のミズキ君。

押し付けた手首から顔の方に向けて順番ににおいを嗅いでいく。

んっ、と漏れた声を私は聞き逃さなかった。

「かわいいね、こえ。初めてきいた」

恥ずかしそうにうつむくのが余計にいじめたくなって、一番弱いところに優しくふれてみた。

今までで一番大きくからだがはねた。

直接、いい?と聞くと、少し固まってゆっくりうなずいた。


部屋には少し荒い息遣いが響いていた。優しくなでているけど時々聞こえる水音に余計に敏感になっているみたい。


ねえねえ、どうしてそんなにかわいいの?

私よりも力が強くて、すぐに抵抗できるはずなのに。恥ずかしいはずなのに。

きもちいいんだね

私の手が彼の大きな体全体に熱を与えていると思うと、私もすごく満たされていった。(完)






あ~。なんてかわいいんでしょうか。自分より大きい男の子が征服されている感じがたまらないのです。

女の子って受け身になりがちかもしれないけど、攻めてみたいじゃないですか。


私って本当に変態です。

やめるつもりもないけど。


今日はどんな妄想をしましょうか。













  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

妄想少女 @Yuiyui0719

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る