とある少女の自己評価
冬香という自分の名前はあまり好きではない。
名前に合うように性格は落ち着いているとか静かでもなく、どちらかといえば根暗とかマイペースだ。
「好きです!付き合ってください!」
「……ごめんなさい」
「そっか……もしかして他に好きな人でも居た?」
「ううん……」
「じゃあどうして?」
「私と付き合っても楽しくないと思うから……」
多分人よりも容姿には恵まれているからか、たまに告白されるけど私なんかと付き合ってもつまらないと思うから断っている。
小学生の頃は周りに上手く合わせられないせいで友達が離れていっちゃったこともあった。
でも今は友達には「そういう所も冬香の魅力」だと言ってくれる。
特に輝くんはずっと私と一緒にいてくれる。
私が運動会のリレーでビリで走っているときも一生懸命応援してくれたし、泣き虫の私が泣くと何も言わずにお菓子をくれたりした。
輝くんには感謝してもしきれないくらいの恩がある。
きっと輝くんと付き合えたら幸せだろう。
でも私なんかじゃ輝くんの横にいるには不十分だけど、もしも付き合えたらなんてことをたまに考えてしまう。
それくらいには輝くんのことが大好きだ。
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