第3話
俺はこのまま何も聞かなかったフリして、
階下に降り、気を落ち着かせようかとも思った。
ちなみに今は空腹時なのだが、冷蔵庫のなかに入ってる適当な食べ物を胃の中に入れて、
平静を保とうかとも一瞬思ったが、それは無理だった。
何かを考えるでもなく、
俺は行動に任せた。
戸を開けて、目の前の光景を受け入れることにしたんだ。
「何やってんだよ...!?」
「兄貴もアイリも何やってんだよっっ...!?」
やらさなさと怒りで、俺は多分、
顔が真っ赤になってたと思う。
アイリも、双子の兄シンヤも
「うわぁ...」って顔を少しのあいだして見せたけど、すぐに、こう開き直りやがったんだ。
「何だよ、おまえ。
随分と早い帰りだな?飯食って来なかったのか?」
「ちょ、やだぁ、シンジ!!
タイミング悪過ぎぃw」
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