第31話【1615年≪SUMMER SOLDIER MEMORY≫ at Battle of Osaka】承前
第31話【1615年≪SUMMER SOLDIER MEMORY≫ at Battle of Osaka】承前
徳川家康が三浦按針に命じた大筒砲撃が淀殿の居場所付近に着弾。
淀殿は戦慄した。思考回路も崩壊していった。
「講和しなきゃだめよーだめだめ‼」
「「「「「「えぇ...(ナンデヤネン)」」」」」」
息子の豊臣秀頼以下武将等は落胆の色を隠せなかった。
講和交渉の場に於ける忠臣【木村重成《キムラシゲナリ〉】の家康相手に物怖じしない立ち居振る舞いはこの場に於ける最高の華となった。
が、講和交渉の約定通りに家康は従わず大坂城の堀を埋め尽くした。
「これで良い。」
徳川家康は敢えてこの展開に持ち込むためにイチかバチかの淀殿砲撃を敢行したのであった。
ここまでは家康の想定内であった。家康が肝を冷やすのはこれよりしばらく後のことである。
(つづく)
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