第19話【1584年天下統一に邁進する秀吉と立ちはだかる家康@小牧・長久手】

越前北庄城エチゼンキタノショウジョウに於いて羽柴秀吉ハシバヒデヨシ最大の織田家抵抗勢力の巨魁キョカイ柴田勝家シバタカツイエを葬り去った事によって既に織田家は形骸化していた。


「ワシは天下取っちゃうYo!」

秀吉はアッパーなテンションでアゲアゲである。

「しかしながら徳川家康殿は厄介にございますな。」

黒田官兵衛孝高クロダカンベエヨシタカ羽柴秀長ハシバヒデナガと口をそろえて言う。

「そんなことはわかっておるわ!ヽ(`Д´)ノプンプン」


-そんな矢先に伝令が入った-

「徳川家康殿が織田信雄殿を盟主に進軍しております!」

「ほれ!言わんこっちゃない......森長可モリナガヨシ池田恒興イケダツネオキかねてよりの算段通りにやれ。」

「「御意」」

-小牧山及び長久手-

織田信雄の犬山城はあっさり落ちたが、家康は羽黒の戦いに於いて【仏法衆】による兵士の強靭化をはかり森・池田の両名は敗走し、算段通りに三河の家康本拠を衝く【中入り】を強行。あえなく討死する。


「殿、予定通り森・池田を始末できましたな。」

「官兵衛。ありのままを述べるでない!」

「さて、そろそろ頃合いに御座いましょう。家康殿の梯子を外して御覧に入れまする。」

「うむ。」


-織田信雄宛の魔文マブミ-

『ワレラトソウソウニコウワセヨサモナクバメイフヘゴアンナイモウシアゲルヒデヨシ』


「ひょえ...儂は羽柴秀吉と講和する!!!!!!!!!!!!!!」


-羽柴秀吉の陣-

「ヨシ!」


-徳川家康の陣-

「どうして?」


小牧・長久手の戦は攻めきれなかった両者の痛み分けに終わった。

秀吉はここで家康を討てなかったことを冥府で悔やむことになる。


【ルイス・フロイスの裏日記】

『羽柴秀吉と徳川家康の戦は痛み分けに終わりました、家康は【仏法衆】を再び用いております。これから先我々の布教活動に災いをもたらすかもしれない両者からお守りください。アーメン《A batalha entre Hideyoshi Hashiba e Ieyasu Tokugawa terminou em dor, e Ieyasu está usando [o budismo budista] novamente. Por favor, proteja de ambos os lados que podem trazer desastres para nossas atividades missionárias no futuro. Um homem》』


(つづく)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る