閑話 人物紹介その3&休憩Ⅲ

主人公side


矢神悠貴やがみゆき(ユキ・ブラスト) 18歳 男


 結婚の儀を行い正式にレイリスと夫婦になった。しかし、相変わらずレイリスとの間に愛情は一切無い。


シエス・ノワール 14歳 女


 悠貴以外にも感情を少しだけ表に出せるようになった。


アルフ・セプテム 2043歳 男


 シュテンのオーガ達の凄まじい魔王愛にトラウマレベルでドン引きしてしまった。



魔王side


ベルゼ・ブラスト 124歳 男


 悠貴とレイリスの結婚の儀が上手くいきご満悦。次は息子ラグエルの嫁を探す為に、お見合いを画策中。


ラグエル・ブラスト 15歳 男


 自身の仕事と、姉であるレイリスの仕事をこなしながら、父親のベルゼがいずれ持ってくるお見合い話をいかに回避するか模索中。


レイリス・ブラスト 19歳 女


 悠貴の元クラスメイト達と遭い殺した後、改めて、悠貴の元クラスメイト達を全員殺す事を決意した。


バルバ・アヴァリティア 305歳 男


 最近のファニスの言動(悠貴に関すること)に少し恐怖を感じている。


アルゴ・ディスト 104歳 男


 最近のファニスの言動(悠貴の関すること)に少し恐怖を感じている。


ファニス・ブラン 95歳 女


 悠貴達と一緒に過ごしていく内に、悠貴の事を好きになってしまった。現在、第三婦人を狙い中。



その他


アウル(ハイオーク)


 ホブゴブリンとハイオークの住む村、ブイの村長。


エルドラ(オーガキング)


 オーガの住む村、シュテンの長。昔、魔王ベルゼに一族全員助けられたことで、魔王ベルゼの親衛隊みたいな感じになってしまった。


オファニ(ハーピークイーン)


 ハーピーとラミアが住む村、クレシェの長。バルバに絶賛片想い中。






「………これで初めて魔王領に来た時の話は終了だ」

「という事は、次の話は僕一番のお気に入りの話だね!」


 作戦に一番食いついてたのはズワルトだったもんな………


「今は無きロゼ王国滅亡編だよな」

「まぁ、私達が滅ぼしたんですけどね」

「いや、実際に滅ぼしたのはガルラ帝国だったろ」

「しかし、あの戦争は中々骨の折れるものであったな」

「当時のロゼ王国の精鋭部隊?相手だったらしいからね」

「実際に見ることが出来なかったのが悔しいです…記録映像みたいなのって無いのですか我が主マスター?」


 見て面白いものでも無かったけどなあの戦争は……

 マリンもミネルも記録映像があるなら自分達も見てみたい!って目をしながら、俺を見つめている。

 無いからな記録映像は……それに、万が一あったとしてもマリンとミネルには見せないぞ。


「ディアナ、記録映像なんてもんはねーよ」

「勿論解ってますよ」


「それと結婚の儀………懐かしいわね」

「そうですね。あの時のレイリス様、とても美しかったですよ」

「俺も同感です!」

「まぁ、ワタシの娘ですからね」

「うふふ、ありがとう」


 魔王のやつ、口調が素に戻っているな。

 と、ここで近くの床が光った。ラグエルも遂に来たか?


「兄貴ーー!!仕事手伝ってくれーーーーー!!!!」


 光の中から現れたのは朱色の髪の男、予想通りラグエルだった。但し、目の下に酷い隈が出来ており、何とも言えない様子だけどな。


「って、いきなりこっち来んな!」


 膝の上にいるマリンとミネルを脇に避難させ、突っ込んで来たラグエルを抱き止める。


「兄貴ー、助けて……」

「分かったから、落ち着いて一旦離れろラグエル。シエスが凄い形相でこっち見てるから」

「お、おう………」


 ラグエルが離れるとシエスの表情も戻った。何故かラグエルの時だけ嫌がるんだよな………

 前に理由を訊いてみたら「ラグエルは危ない感じがするからダメ」と言っていた。何が危ないのかさっぱり解らん。


「で、ラグエル。仕事は今すぐに手伝わないといけないのか?」

「い、いや、今すぐにってわけではないけど………」

「なら、昔話が終わってからでいいか?マリンとミネルが俺の昔話をまた聞きたいようでな」

「それで構わない兄貴。ごめんなマリン、ミネル」

「ううん、少しビックリしただけだから大丈夫だよラグエルおじちゃん」

「私も大丈夫ですよラグエルおじ様」

「うぅ………姪達の優しさが身に染みる…」


 ラグエルも昔話を聞いていくかと尋ねると、聞いていくと答えた。

 ラグエルの飲み物とつまみを持ってくるために席を立ち、キッチンへと向かう。キッチンで色々探している間、レイリスとラグエルの姉弟きょうだい喧嘩の声やアルゴが何かしたのか、ファニスとディアナの少し怒ったような声が聞こえてきた。相変わらず騒がしいなアイツ等は……



「ラグエル、要求した飲み物持ってきたぞ。あとつまみ用に燻製した干し肉とドライフルーツ、焼き菓子もな」


 ラグエルにアスクで作ったジュースを渡し、つまみを異空間収納ボックスから取り出してテーブルの上に置いた。


「ありがとう兄貴」

「おぉ!俺の大好物じゃねぇか!」

「ユキ…城の料理長になりませんか?」

「その話は何度も断っただろう…」

「そうですが…」

「お父様、あんまりユッキーを困らせちゃダメよ」

「すみませんねユキ」

「まぁ、祝い事での料理の手伝いくらいならいつものようにやってやるから安心しとけ」

「ありがとうユキ」

「パパ続きを早く話してよ」

「お父様早く早く」


 再び俺の膝の上に乗ったマリンとミネルが急かす。話してやるから少し待ってろ。


「悠貴、早く!早く!」

我が主マスター、早く!」

「ズワルト、ディアナ、お前等もか…… まぁいい。建国祭から約半月後………」


 そうして俺は、続きを話し始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る