異世界と金剛（アダマンタイト）の鉄仮面

閑話 人物紹介その２

主人公side

矢神悠貴（やがみゆき）　１８歳　男

　容姿は背が大体１７５ｃｍ程で体型は結構細め。前髪で片目を覆っており、顔も特に整っていない。常に無表情で完全に死んだ目をしている。

　３歳の頃両親に捨てられ、５歳の頃孤児院から引き取られるも虐待を受ける日々を送ることになった。更に学校でいじめを受けたことにより感情のほとんどを失ってしまう。但し、理解はしている。

　クラスメイトが悠貴を祟り神と呼ぶ理由は、容姿と感情の無い表情、悠貴に関わることで怪我をしたり風邪を引くという嘘が学校中で広まったからである。

　こちらの世界に来て、クラスメイト達の陰謀により処刑されかけるも、シエスと協力して城から脱出し、逃げ延びることができた。

　基本、損得勘定で物事を判断しているため、偶に突拍子も無いことをしでかす時がある。

　シエスを大事にしている理由は、シエスが居なくなった場合のデメリットが大きすぎるから。

　魔王ベルゼから受けた仕事と魔王城までの道中を評価され、魔王軍の参謀となってしまった。

　レイリスと婚約したが、魔王城の書斎にある書物を読むためにしたため、レイリスと間に愛情は何一つ無い。

　現在はアルフの元で働きながら魔王達のサポートをしつつ、力を蓄えている。

　翻訳：この世界にある全ての言語を読む、聞く、話すことが可能な能力である。

シエス・ノワール　１４歳　女

　お金のため、両親によって国へ売られたエルフ族の少女。容姿は背が１５０ｃｍ程、胸の大きさは少し大きめ。顔はエルフということもあり整っているが、売られたショックからか悠貴と同じく死んだ目に無表情がデフォ。ただし、悠貴とは違い感情を失ってはいないため多少は笑ったりできる。

　自身と同じような境遇の悠貴に興味が沸き、自身と同じ目をしていることから付いていくことを決意した。そして、生まれて初めて自分に居場所をくれた悠貴に依存し始めており、地味に危険人物になりつつある。

　悠貴に対してだけであるが、城の地下牢に囚われていた頃に比べて感情が表に出てくるようになった。

　本作のメインヒロインその１。

アルフ・セプテム　２０４３歳　男

　魔王領にて薬屋を経営しているエルフの老人。トルーガ組合にて依頼を出したことにより悠貴とシエスと出会った。

　悠貴からの提案で悠貴とシエス、２人の先生となった。初対面の時は悠貴の方を少し恐れていたが、シエスの悠貴に対する執着のようなものを見て、シエスの方に恐れを感じている。

　長年魔王領に住んでいることもあり、バルバ達魔王軍の人達とは顔見知りである。

　悠貴がレイリスと婚約した後、レイリスの先生にもなった。

魔王side

ベルゼ・ブラスト　１２４歳　男

　魔人族の王。天才的なカリスマと部下を非常に大切にする姿勢から、部下達からとても慕われている魔王。しかし、戦闘力はさほど高くは無い。

　普段は威厳を出すために魔王的な感じのキャラを演じているが、酷く驚いたり、プライベートの時は素の状態に戻る。

　自身の出した仕事に対して想像を遥かに凌駕した結果を生み出した悠貴を気に入り、愛娘レイリスとの婚約を基に悠貴を魔王軍へ引き込んだ。

ラグエル・ブラスト　１５歳　男

　魔王ベルゼの息子。将来魔王になるためにベルゼの仕事を手伝っている青年。姉のレイリスが悠貴に一目ぼれし、結婚することになってレイリスが今まで以上に仕事をしなくなったことで仕事量が増えてしまい、頭を抱えることになった。その反面、今まで色恋沙汰に縁のなかったレイリスに漸く春が来たことを内心喜んでもいる。

レイリス・ブラスト　１９歳　女

　魔王ベルゼの娘。魔王ベルゼとの謁見の時、悠貴の目と容姿に一目惚れし、求婚した。最初は損得勘定で求婚を受け入れられたことに若干の不満は感じていたものの、シエスから悠貴について聴いた後は今はそれでもいいと感じるようになった。

　悠貴を殺そうとした悠貴のクラスメイト達とロゼ王国の国王を殺すという目標を立て、現在悠貴達と共にアルフに色々教わっている。

　本作のメインヒロインその２。

バルバ・アヴァリティア　３０５歳　男

　魔王軍に存在する７つの戦略部隊グリオス。その部隊の部隊長の１人。魔王から最も信頼の厚い男で、魔王領の領民達からの評判も一番高い魔人族。相手が誰であろうと敬意を払う紳士的な男。

　部下の２人が悠貴の料理で即堕ちしたため、この先人間との戦争になった際、美味い飯で人間側に寝返ってしまうのではないかという、部下の２人が聞いたら笑われてしまいそうな悩みを抱えている。

アルゴ・ディスト　１０４歳　男

　バルバの部下である魔人族の男。敵対するものには容赦はないが、信頼する仲間には情に厚い兄貴的な男。

　バルバのお仕置きという名の訓練が大嫌い。

ファニス・ブラン　９５歳　女

　バルバの部下である魔人族の女。悠貴の事を出会った当初は毛嫌いしていたものの、悠貴の作った料理を食べた後はアルゴ共々、悠貴に懐いた。

ルーチ・スパラビア　１４０６歳　男

　魔王軍に存在する７つの戦略部隊グリオス。その部隊の部隊長の１人。

デモン・アイラ　２４０８歳　男

　魔王軍に存在する７つの戦略部隊グリオス。その部隊の部隊長の１人。

リース・ルクリラ　２５０歳　女

　魔王軍に存在する７つの戦略部隊グリオス。その部隊の部隊長の１人。

ベルフ・エイスディア　２０１歳　男

　魔王軍に存在する７つの戦略部隊グリオス。その部隊の部隊長の１人。

ヴァイ・インヴィア　４０３歳　男

　魔王軍に存在する７つの戦略部隊グリオス。その部隊の部隊長の１人。

フォール・ラルバ　２１７歳　男

　魔王軍に存在する７つの戦略部隊グリオス。その部隊の部隊長の１人。

その他

ファル・エオス　１４歳　女

　エオスの宿の看板娘。

トルーガ・デクス　９８歳　男

　トルーガ組合の組合長。

ディアナ

　悠貴によってディアナと名付けられた魔王領にある湖に棲む大精霊。精霊と会話出来る悠貴のことをとても気に入り、7日に一度自身と雑談するようにと悠貴へ持ち掛けた。

ズワルト

　邪神。悠貴達をこの世界『パラガ』へ連れて来た張本人。連れて来た理由は「戦争経験の無い子供達が戦争をしたらどんな面白い事が起こるか見たいから」というもの。

　悠貴に興味深々で、暇さえあれば悠貴と色々と話し込みたいと思っている。

補足説明

魔人族について

魔人族は長寿な種族で、２０歳辺りから徐々に身体的な成長が止まっていく。魔力操作の上手い魔人族は、魔力で外見を変えている者もいる。