番外編 同時刻―莉乃
「大丈夫かなぁ、海翔」
私は窓に向かって呟いた
私は今さっきの公園のベンチにいる。
さっきの出来事が嘘に思えるくらい、公園では元気に小学生が遊んでいる。
あの子すごかったな、
血まみれで横たわる私を軽く触れただけで、無傷にしちゃうんだもん。
あれが原種、かぁ。
きっと海翔は、、、、
私とは違う世界に行っちゃうんだろうな。
「帰ろっ!
って、一人は寂しいなぁ。」
私はベンチから立つと、
家へと歩き始めた。
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