第15話 リリス対海翔

「軍?」

「あぁ、そうだ。

軍は亜種に立ち向かう組織だよ

生け捕りが望ましいけど、大体は死体で回収して

いる。」

なるほど、話が見えてきた。

「いい言い方をすると一般人に被害が出ないうち

に、亜種を処理するってことだな?」

「あぁ、そうだよ!海翔くんは面白いねぇ」

そう言うとケラケラ笑い出す。

コツコツと言う足音と共に、

リリスも入ってくる。

「悪かったな海翔、辛かったろ」

「ホントだよ、

これからの方が辛いんだろうけどさ」

「ん?リリスと海翔くんは知り合いなのかい?」

「あぁ、俺様が任務こなせなかったせいで

こいつの家族は死んじまった。」

やめてください。そんな事言わないで―

その言葉が自分の口から出ることは無かった。

「じゃあ、海翔くんの初めての任務はリリスと共同

だね

リリスと一緒ならまず失敗はありえないだろう」

ん?どういうことだ?

「それは?」

「ん?知らないのかい?

リリスは軍の中で指折りの強さを持つ兵だよ」

ん?、、、、、

「俺のが強かったりしない?」

「試してみればいいんじゃないかな?」

ん〜、どうしよう

「俺、異能とかよく分からんのだけど」

「それも含めて、見に刻んでもらえばいいさ!」

爽やかな笑顔で何言ってんだよコイツ!


数分後―

「海翔ー!手加減はできないかんなー?」

「望むところっす!」






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