第10話 俺が人間を辞めるまで―終幕

俺の投げた槍は、男の腹に刺さった。

「フゥ、、フゥ、テメェ、、異人だったのかよォ」

やっぱり、能力があるということは、

異人だったのか。

「海翔、お前、、いいのか?」

俺はリリスに責任を感じさせないように、

精一杯笑顔をつくって、


「リリス俺は人間を辞めるよ」


そう言った。

リリスはもう何も言わなかった。

「あっれれぇ〜?

君だぁれ〜?」

「あ?」

声のした方を振り返ると、

小柄な女の子がいた。

明るいピンク色の髪を風になびかせて、

首を傾げている。

ツインテールがその幼さをひきたてる。

「お前こそ誰だよ」

「なんで僕からなのらないといけないのさ!

僕は、戦う清掃員だよぉ!

リリスちゃんのお手伝いに来たんだけどぉー」

そいつは、公園の真ん中で死んでいる男を一瞥すると、

「必要なかったみたいだねー!

君は原種?亜種?」

「俺は今自分が異人であることに気づいた。

そんなこと聞かれで答えられない。」

「今異人に目覚めたのぉ?!

すごいすごぉい!君は四大元素じゃないいのうな

んだねぇ!」

は?―


俺の意識はそこで途切れた。



俺様は『りん』が海翔と話しているところを眺めていた。

海翔はもう人間を辞めると言った。

俺様のせいだよな。

1週間前の任務で右足と左足に重症をおっていなければ、あんな奴に負けることは無かった。

「やらかしたな、俺様」

遠くで二人の会話が聞こえる。

その時、りんが海翔のみぞおちを殴り気絶させた。

やっぱそーなるわな、、


「許せよ、海翔」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る