第3話 再会と始まり

「皆さん、おはようございます!今日の授業は、スピリットウェポンについて、お話します。

そもそも、アナザーウェポンは、アナザーモンスターの牙や爪などから作られます!つまり、人工的に作り出します!スピリットウェポンは、ランクがA以上を倒した際に、奇跡的生まれます。存在そのものが謎で、異界の力とも言われます!しかも、スピリットウェポンは、使用者を、選びます!適合者であれば、どんなものでも使えます。これにより、スピリットウェポンには、意思があるのではないかと言われます。実際に、選ばれたものは、頭に声が響き使い方を、教えられると言われてます。」


「先生!スピリットウェポンは、アナザーウェポンとどれだけの差がありますか?」

「良い質問です。簡単に言うと…スコップとショベルカーくらいの差があります!デメリットもあります!すごくエネルギーを使います。つまり、消費が激しいのです。それに、選ばれる人が少ないのも、デメリットですね!そして、メリットとしては、それぞれ使える力が違うという点ですね。また、能力については、持ち主にしか分かりません!ですので、もし手に入れた際には、注意して使用して下さい。」


こちらをチラッと見て言ってきた。この前の事を言っているのだろう…


昼休憩、シンジと優希と教室でご飯を、食べていると…


〘黒木宙くん!至急校長に来てください!〙


何故か、放送で呼ばれてしまった。


「宙?何したの?」

「いや、なんもしてないけど?とりあえず行ってくるわ。」

「行ってらっしゃいー あ、あとで話聞かせてね?何をしたのか。」

「だから、なんもしてないって…もう」


優希は、面白がって言ってくる…

シンジはと言うと…


「宙さん!!お供します!」


と言うので断った…

校長に呼ばれ、部屋に入ると…紫色のスーツの男が、待っていた…


「やぁやぁ、君があのモンスターを、一刀両断したんだって?凄いなぁ!しかも、君スピリット持ってるんでしょ?その若さで選ばれてるなんてさ、すごいなぁ…それでさぁ君、ネロの友達なんだよね?」

「ネロ?ネロが来てるんですか?」


俺が尋ねると、男は、


「あれ?僕より、ネロ君の方が気になるの?妬けちゃうな〜僕は、君の事が気になるのにさ〜」

「はぁ…ではまず貴方は誰ですか?」

「お?僕の事気になった〜?嬉しいなぁ嬉しいから答えちゃうね!僕の名前は〜ハーメス・ロイド

ハー君って呼んでもいいよん!」

「では、ロイドさん、目的はなんですか?そして、ネロが来てるんですか?」

「まーた、ネロ君 ハー君かなしぃ!」


身体をフリフリしながら気持ち悪いなぁ


「まぁいいやー、要件はひとつ、僕達グリムに入らない?」

「お断りします!」

「あれぇ?僕割と本気だったのに〜僕達のチーム嫌い?」

「はい!ネロが居るので嫌です!」

「ざ〜んねん…まぁ心替わりしたら、いつでも連絡してよ!ちなみに、ネロ君は来てないよ!またね〜」


なんだろ…あの人…ちなみに、校長先生は、終始空気であった…

教室に戻ると…


「てめぇ…もっぺん言ってみろ!」


と怒鳴り声が聞こえ、慌てて教室に入ると…


「何度でも言う…黒は弱虫…」


ネロがいた…ネロ・ヒュドール…懐かしい、水色の髪の少女がいた。もう1人の幼なじみが…


「お前!誰だか知らねーが、宙さんを、馬鹿にするんじゃねーぞ!」

「ネロちゃん?山田落ち着いて!」

「これが、おついて居られるか!!」

「いや、落ち着け…シンジ…俺が話をする。」


俺は、シンジの肩を叩いて引いてもらった。

そして、ネロの前に立ち…


「ネロ…久しぶりだな…どうしてここに居るんだ?」

「黒には、関係無い…」

「関係無いってここは、一応俺の通う学園で俺のいるクラスなんだが?」

「ッ黒は、うるさい!私は、黒のために……」

「ネ〜ロ〜くん?なんで居るのかな?僕は、来なくてもいいと伝えたと思うけど?」


ハーメスが、ネロの後ろに現れた…見えなかった…


「ロイド…ごめん我慢出来なかった…仕方ないと思う!」

「仕方ないって…それは僕の方が言うセリフなんだけど?」

「ハーメスさん…ネロは来てないって」

「そのはずだったんだけど…我慢出来なかったらしいよ?まぁ仕方ないよね〜あ、それじゃ僕達は、これで帰るから、また会おう!」

「ロイド…話がまだ…」


ネロが何か言いかけたが、ハーメスさんは、窓から飛び降りて、出てった…あの人、窓から入ったのかな?


「ネロちゃん…どうして?」


白銀は、ずっと深刻そうな顔をしていた…

シンジは…


「あいつ…まさか?グリムのメンバー?」


頭を抱えていた…

僕も久しぶりに、ネロに会って動揺していた…何を言いたかったんだろ…

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